本研究は、建築家・堀口捨己(1895〜1984)が自邸に遺した膨大な量の資料(図面・写真・蒐集書籍など)を整理するとともに、そこに窺える堀口の建築観や研究の背景について分析・研究するものである。主な作業としては、資料を分析しつつデータベースを作成し、あわせて関連資料を調査して同資料の意味づけを行うこととする。 具体的には、本年度の作業として以下のことを行い、終了した。 1.写真のスキャニングとデータベースの作成(つづき) ・ガラス乾板(99枚)のデータベースを作成し、デジタル化した。 ・このうち堀口の建築作品の写真乾板27枚については、業者に委託して高精度のデジタル化を行った。 ・写真ネガフィルム(420枚)について、デジタル化を行った。 2.図面資料の補修とデジタル化(つづき) ・昨年度に続き、118枚の図面の補修とデジタル化を行った。 ・昨年度までの図面も含めてデータベース更新したところ、最終的な図面枚数は712点になった。 3.文献資料の整理とデータベースイ化(つづき) ・堀口が蒐集した茶書の詳細なデータベースを作成した。現時点での点数は291点。 ・堀口が蒐集し左茶室の起こし絵図を整理した(継続中)。 ・手紙について詳細なデーダベースを作成した。現時点での点数は709点。 ・その他の資料を整理し、「作品掲載誌・抜刷」「茶雑誌」「原稿」などの整理を行った。
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