(1) 本研究は、木造架構における棟持柱構造の原形と変容を形態史的な観点から考察するものである。これまでの日本の知見を踏まえた上で、中央ヨーロッパとの差異を抽出しつつ、中央ヨーロッパの原形と変容を木造架構における棟持柱構造について、明らかにすることを目的とする。 (2) 中央ヨーロッパの事例を収集するために、建築遺構、考古学的発掘資料、絵画資料、文献資料を渉猟する。 (3) また、中央ヨーロッパの事例を収集するために、南ドイツ、オーストリア、北イタリア、スイス、フランスといった地域のフィールド調査を実施する。
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