研究課題
基盤研究(C)
本研究では実用化が期待されていながらも、超伝導体にとって最も基本的で重要な特性である臨界電流密度J_c(電気抵抗ゼロで流すことができる電流密度の上限値)が低いMgB_2超伝導体について、J_cを支配する主たる要因であるピン止め機構を明らかにすることを目的に研究を行ない、Mg不足組成に伴って発生する点欠陥、1nm厚のNi層、5nm厚のB層が非常に有効なピン止め物であることを発見した。また、ピン止めされるべき対象である量子化磁束線が過不足なくピン止め物に捕らえられた時に最も高いピン止め力が得られることを明らかにした。
すべて 2008
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
低温工学 vol.43
ページ: 482-490