研究課題
基盤研究(C)
近年、地球温暖化の懸念が高まり、二酸化炭素分離の研究開発が活発に進められている。従来研究より、二酸化炭素分離あるいは水素ガス分離など無機系の膜分離材料の開発が期待されている。しかしながら、現状の無機膜の合成プロセスでは、ピンホールなどの内含しない良好な微細構造を持つ無機体の合成、さらに加えて高い特性を併せ持つ膜合成が困難であった。特に、ゼオライト系の無機膜は二酸化炭素分離に向けて大いに期待される材料ながら、従来技術では構造組織中にボイドや空隙を極めて多く内含するゼオライトしか合成できないという問題があった。本研究では従来技術を刷新すべく、水熱プロセッシングを改良することで改良型水熱プロセッシング法を確立し、構造組織中にピンホールや空隙の含まない緻密なゼオライトの合成に始めて成功した。特に改良型水熱プロセッシング法で得られたこれらゼオライトは、SEM観察やTEM観察は、緻密ゼオライトの組織全体にナノ細孔が連結した、いわゆる3D細孔路を有する緻密ゼオライト体が得られることが判明した。また、緻密ながらきわめて高比表面積を持つことが明らかとなった。さらに3D細孔路を有する緻密ゼオライト体の機械的性質や膜特性についても評価を進め、本緻密ゼオライト体が高い特性を有していることを明らかにした。
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Proc. Intern.Symp. on Aqua Sci., Water Resource and Innovation Development of Countryside 1
ページ: 361-364
Proc.Intern.Symp.on Aqua Sci.,Water Resource and Innovation Development of Countryside 1