研究概要 |
近年、原子力発電所など高経年化が進む設備が急増し、それらの健全な稼働のために有望な検査技術が求められている。本研究では、配管を効率よく検査する方法として注目されている超音波ガイド波に注目し、配管の複雑形状部においても適用可能にするための基礎的研究を実施した。配管の軸方向に伝搬する軸方向ガイド波と、周方向に伝搬する周方向ガイド波を研究対象とし、軸方向ガイド波では、(1) 効率的励起法の提案と検証, (2) 群速度計測による減肉測定法の提案と検証, (3) エルボパイプでの伝搬挙動の解明を実施した。また周方向ガイド波では、(4) 伝搬モードの選択的励起方法の確立, (5) 伝搬モード解析の実施, (6) 詳細計測への周方向ガイド波利用の提案を実施した。それぞれにおいて成果を得て、雑誌論文6件を発表している。
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