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2006 年度 実績報告書

直流ローレンツ力によるメタル内の異相微粒子の分離・合体挙動と粒子近傍の流速の効果

研究課題

研究課題/領域番号 18560716
研究種目

基盤研究(C)

研究機関熊本大学

研究代表者

小塚 敏之  熊本大学, 大学院自然科学研究科, 助教授 (60205424)

キーワード材料電磁プロセッシング / 介在物除去 / ローレンツ力 / 電磁アルキメデス力 / 浮力制御 / みかけの重力 / チャンネル精錬
研究概要

鉄鋼やアルミニウム等の金属材料の製錬・鋳造分野で重要な課題となっている非金属粒子の除去方法として,直流電流と直流磁場の重畳印加による直流ローレンツ力を利用する方法を提案し,そこで問題となる,流動存在下でのみかけの重力に及す直流ローレンツ力影響を調査した.実験はガリウム合金中に侵漬した非導電性球体粒子の重量変化を測定することによって行われた.その際,まず,直流ローレンツ力が均一で流体の流動が発生しない条件で重量変化を測定し,LeenovとKolinの理論と一致していることを確認し,本実験系が正当であるとした.次に,流速の影響を正確に導くために,流速の測定方法を開発した.これは,Viveのプローブを簡素化したもので,直流磁場が存在している条件下で、2本のマイクロプローブに現れる電位差によって流速を補正するものである.この実験装置を使って得られた知見を以下に示す.
1.対流が存在する場合の重量変化は対流が存在しない場合のそれより低下した。ローレンツ力の回転力成分が大きくなり,浮力制御に有効な成分(非回転力成分)が減少した.
2.簡易的な流速プローブよって流速を測定した結果,ローレンツ力の回転力成分Frの増加にともない流速の増加が見られ、高磁場印加(0.95T)によって対流の抑制効果が現れた.
3.ローレンツ力の回転力成分を磁束密度B、電流密度J、流速vで定量化するためスチュアート数Nを用いて記述できることを明らかにし,ローレンツ力の回転力成分とスチュアート数の関係を定量化した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Effect of Fluid Flow on Behavior of Particles in Molten Metal Under DC Lorentz Force2006

    • 著者名/発表者名
      小塚敏之, 稲葉栄吉, 河原正泰
    • 雑誌名

      Proc. of the 5^<th> International Sympo. on Electromagnetic Processing of Materials Oct.

      ページ: 424-427

  • [雑誌論文] Crystal Control of CdTe Electro-Deposits by Use of Intense Magnetic Field2006

    • 著者名/発表者名
      小塚敏之, 隅田育伸, 下舞和智, 河原正泰
    • 雑誌名

      Proc. of Sohn International Sympo. on Advanced Processing of Metal and Materials August

      ページ: 217-222

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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