• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

高温開裂型重合反応性アゾ系開始剤を用いた汎用的なグラフト重合法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560734
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪府立大学

研究代表者

安田 昌弘  大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (40264808)

研究分担者 岩崎 智宏  大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (50295721)
キーワード重合プロセス / 反応速度 / グラフト重合 / メカノケミカル反応 / アゾ開始剤
研究概要

本研究は,高温開裂型重合反応性アゾ開始剤を用いて,モノマーの種類や特別な装置を必要としない簡易なグラフト重合方法を提案することを目的としており,高温開裂型重合反応性アゾ開始剤の重合特性などを詳細に検討するとともに,本手法の汎用性を高めるために,重合反応以外の方法により高温開裂型重合反応性アゾ開始剤を基材に導入する方法を探索する。
平成18年度は,高温開裂型重合反応性アゾ開始剤の重合特性などを詳細に検討するとともに,メカノケミカル反応を利用した高温開裂型重合反応性アゾ開始剤の無機微粒子への導入条件の検討などを行った。
(1)高温開裂型重合反応性アゾ開始剤の重合特性と得られる高分子の物性評価
2.2'-アゾビス[N-(2-プロペニル)-2-メチルプロピオンアミド](APMPA)のビニル基の共重合とAPMPA共重合体のアゾ基を高分子開始剤として用いたグラフト重合を対象に,まず,APMPAと,スチレン(St),メタクリル酸メチル(MMA),および酢酸ビニル(VA)等のコモノマーとの共重合反応を行い,コモノマーとAPMPAの共重合反応性比を測定した。その結果、反応性比r_1よいずれの温度条件下においてもMMA, Stの順にVAが最も小さくなった。すなわち,共重合反応性は,VA, Stの順にMMAが最も小さい事が分かった。
(2)メカノケミカル反応による高温開裂型重合反応性アゾ開始剤の無機微粒子への導入
メカノケミカル反応により,APMPAの粉末を基材表面に固定化する手法の開発を目的に,まずは,摩擦の影響が比較的少ない各種無機材料として、アクリル性の球を用いて,APMPAの粉末を固定化する条件の検討を行った。
ボールミルを用いて,基材粒径および形状,粒子充填量とジルコニア等の媒体充填量,ローター・容器間のクリアランス,ローター回転数,処理時間等が,得られるAPMPA-シリ力複合粒子へのAPMPAの導入量に及ぼす影響を詳細に調べた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Kinetics of Polymerizable Azp Initiator, 2,2-Azobiska[N-(2-propenyl)-2-methy1 Propionamide] and Its Application for Graft-copolymerization2006

    • 著者名/発表者名
      M.Yasuda, T.Iwasaki, M.Fujiwara, H.Takenaka, M.Seki, H.Ishikawa
    • 雑誌名

      Proc. of the 17th Inrernational congress of Chemical and Process Engineering(CHISA2006) 1

      ページ: 40

  • [雑誌論文] Preparation of Ni-supported Mesoporous Silica by Intercalation Treatment2006

    • 著者名/発表者名
      T.Iwasaki, E.Horiguchi, M.Yasuda, S.Watano
    • 雑誌名

      Proc.of 2006 AIChE Annual Meeting

      ページ: 163

  • [図書] 各種微粒子調整方法と製品応用〜実際の製造・評価事例とプロセス技術〜2007

    • 著者名/発表者名
      安田 昌弘(分担執筆)
    • 総ページ数
      732
    • 出版者
      情報機構

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi