研究概要 |
火炎にレーザ光を照射し,すす粒子の可視化を行った.所定の時間間隔で撮影された画像を用いてPTVの手法を応用し,粒子の移動方向および速度を算出した.レーザは既存の小型YAGレーザ(波長532nm)を用い,受光系として既存の高速度ビデオカメラを使用した.同様な実験を自由落下法による微小重力環境においても実施し,電界印加のみによるすす粒子移動現象を把握した.電界により制御された自然対流場および擬似微小重力下におけるすす粒子の挙動を定性的に明らかにした.また,撚焼場に固体微粒子(トレーサ粒子)を導入し,固体粒子の移動を観察することにより,液滴周囲の流速分布を把握することを試みた.電界中にこのような微粒子を導入すると,微粒子自体が帯電しクーロンカを受けて周囲の流れ場に追従しないことが予想される.しかしながら,トレーサ粒子の挙動を調べることで,帯電の有無,燃焼場における電界強度分布等の検討から,間接的に液滴火炎周囲の流れ場の挙動を定性的に判断することが可能になった.トレーサ粒子として酸化アルミ(A1203)を用いる.光源としては,既存の小型YAGレーザ,またはHe-Neレーザを用い,受光系として,高速度ビデオカメラを使用した.
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