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2007 年度 実績報告書

小型外洋セーリングヨットの転覆防止に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560774
研究機関金沢工業大学

研究代表者

増山 豊  金沢工業大学, 工学部, 教授 (10101362)

研究分担者 深澤 塔一  金沢工業大学, 工学部, 教授 (80143171)
田原 裕介  大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10264805)
キーワード海上安全 / 船舶工学 / 転覆防止 / 船体運動 / セーリングヨット / 動復原力 / ローリング / 実船試験
研究概要

1.模型船を用いた水槽試験の実施平成18年度に実艇を用いて海上実験を行った、YAMAHA-21Sクラスの1/5.8スケールの模型船を用いて回流水槽試験を実施した。この実験実施に当たって模型支持装置をあらたに製作した。本実験によって、船体抵抗ならびに船体流体力微係数を求めることができた。
2.セールに作用する流体力の数値計算の実施セールに作用する流体力の定常性能、および動復原力に与える影響を、渦格子法とRANS法を用いたCFD計算によって求めた。
3.船体運動シミュレーションの実施セールに作用する流体力と船体に作用する流体力を組み合わせて、操縦運動ならびに動揺運動の数値シミュレーションを行い、平成18年度に実施した海上実験データと比較検討した。操縦運動に関しては実測された舵角の時系列データを入力として、これに対する船体の回頭運動をシミュレーションし、実測結果とよく一致することを確認した。また、動揺運動に関しても、実船のローリング試験結果とシミュレーション結果がよく一致することを示し、シミュレーション手法が適切であることを確認した。
4.転覆限界安全性判断指針の作成複数の小型外洋セーリングヨットの排水量、バラスト比、セール面積などの主要目を調査し、安全性に関わる主要目一覧表を作成した。さらにこれらの艇に対して、完成したシミュレーション手法を適用して転覆限界を明らかにし、安全性判断のための「風速-セール展開面積」の指針を完成した。この指針は今後、小型外洋セーリングヨットの転覆防止に役立つものと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Rolling Property of a Small Sailing Cruiser and Possibility of its Capsizing due to Wind2008

    • 著者名/発表者名
      Yutaka Masuyama
    • 雑誌名

      The 6th Osaka Colloquium on Seakeeping and Stability of Ships

      ページ: 343-349

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] 小型外洋セーリングヨットの風圧によるローリング特性と転覆の可能性について2007

    • 著者名/発表者名
      増山 豊
    • 学会等名
      日本船舶海洋工学会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2007-11-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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