研究課題/領域番号 |
18560807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
井上 多加志 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主幹 (00354639)
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研究分担者 |
渡邊 和弘 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主幹 (90354638)
柏木 美恵子 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究職 (50354642)
梅田 尚孝 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究職 (40354659)
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キーワード | 加速器 / X線 / プラズマ / 真空放電 / 真空絶縁 |
研究概要 |
既存の絶縁管、固定用クランプ、上・下フランジ、電界緩和リング(陽極・陰極共)、コロナリング等を改造し、さらにこれら試験機材を載せる架台を新規購入し、試験の準備を進めた。さらに、この試験準備と平行して、既設MeV級イオン源試験装置におけるITER用原理実証加速器(1MeV静電加速器)開発の一環として、耐電圧試験と水素負イオンビーム加速試験を行い、以下の知見を得た。 ・1MeV加速器体系において、内部水素ガス圧を変えて真空放電あるいはグロー放電を発生させ、その放電条件をパッシェン曲線と突き合わせて低圧力・長ギャップにおける水素グロー放電発生条件を明らかにした。 ・その結果、大電流負イオン発生時の加速器内圧力を、真空放電・グロー放電ともに発生しにくい圧力に維持することにより、753keV、322mA(電流密度131A/m^2)の大電流水素負イオン(H^-)ビームを加速することに成功した。 ・この静電加速器体系での高電圧真空絶縁性能を1MV以上まで外挿を試みたところ、2MVでは真空絶縁に必要となる絶縁距離が1.8m程度と長大となるが、加速器周囲の圧力を0.02Pa程度に保てば、真空絶縁・グロー放電を発生させずに絶縁可能との見通しが得られた。
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