• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

餌としてのアリ類の役割

研究課題

研究課題/領域番号 18570022
研究機関香川大学

研究代表者

伊藤 文紀  香川大学, 農学部, 教授 (50260683)

キーワード群集 / アリ / 餌
研究概要

沖縄産ヒメアマガエルの餌選好性と、ニホンアマガエルにとっての各種アリ類の餌としての価値を験室内で調査した。ヒメアマガエルは、どのアリを与えても明瞭に忌避するような行動を示さなかっが、連続的に摂食する個体数はアリ種間で著しく異なっていた。トビイロシワアリ、アシナガキアリ多数捕食したが、ニホンアマガエルが忌避するクサアリモドキ、クロヤマアリ,オオハリアリを与え際の捕食個体数は少なかった。一方で、ニホンアマガエルは、ヒメアマガエルが多数捕食していたアナガキアリをあまり捕食せず、各種アリに対する選好性はカエル種間で異なっていることが示されたまた、野外で多数生息しているにも関わらずヒメアマガエルの胃腸内にはあまり含まれていないアシロヒラフシアリやヒメアリなどの小型種に対する捕食量は、2種のカエルともに少なく、アリの体サズの小型化はある種の捕食者から逃れる上で有効であると考えられた。ニホンアマガエルに対して、外でよく捕食しているアリ3種のうち1種だけを一定量与えて飼育を続けたところ、トビイロシワアのみを与えた場合は生存できなかったが,キイロシリアゲアリとアメイロアリを与えた場合は生存可であった。アメイロアリを与えた場合は体重量が増加したが、キイロシリアゲアリでは減少し、野外よく捕食するアリであっても、その栄養価は種類によって著しく異なっていることが明らかになったヒメアマガエルの調査結果について、日本昆虫学会大会で口頭発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 沖縄産ヒメアマガエルが食べるアリ2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤文紀
    • 学会等名
      日本昆虫学会第69回大会
    • 発表場所
      三重大学(三重県津市)
    • 年月日
      2009-10-11

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi