• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

ヒトデ生殖巣刺激ホルモン(GSS)の作用機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18570056
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京学芸大学

研究代表者

三田 雅敏  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50190674)

キーワード卵成熟 / 生殖腺刺激ホルモン / 生殖生物学 / ヒトデ
研究概要

繁殖期に日本各地(5月:横須賀、9月:浅虫)で採集したイトマキヒトデ(Asterina pectinifera)を用いて、以下の実験をおこなった。
・GSSの作用機構
イトマキヒトデから卵巣、濾胞細胞、卵母細胞、精巣、間細胞、精子、肝膵臓、放射神経を単離し、^<125>I-GSSと非標識GSSとの競合実験をおこなった。その結果、卵巣、精巣、濾胞細胞、間細胞にGSSは特異的に結合することが示された。卵巣や精巣にはそれぞれ濾胞細胞および間細胞が存在することから、GSSの標的細胞は卵巣では濾胞細胞で、精巣では間細胞であると考えられる。Scatchard解析から濾胞細胞および間細胞に対するGSSの解離定数(Kd)は4-7nMで、最大結合数(Bmax)は0.5-3pmoles/mg proteinと推定された。
一方、イトマキヒトデの合成GSSはマヒトデ(Asterias amurensis)の卵巣に作用し、放卵を誘起したが、トラフナマコ(Holothuria pervicax)やニセクロナマコ(Holothuria leucospilota)に対しては何ら影響をもたらさなかった。
・GSSの産生過程
GSS-A鎖およびGSS-B鎖の一部を抗原とする特異的抗体をラットで調整した。得られた抗体はWestern Blotには利用でき、粗放射神経抽出液からGSSを検出できたが、抗体価が低かったため免疫組織学手法やELISA法への利用までには至っていない。
これらの研究成果の一部は日本動物学会第77回大会(島根大学、松江)と23rd Conference of European Comparative Endocrinologists(Manchester, UK)で発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Preliminary study on the receptor of gonad-stimulating substance (GSS) as a gonadotropin of starfish2007

    • 著者名/発表者名
      Mita, M., Yamamoto, K., Yoshikuni, M., Ohno, K., Nagahama, Y.
    • 雑誌名

      General and Comparative Endocrinology

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi