キャッチ結合組織の総合的研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18570066
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 動物生理・行動
• 研究機関: 東京工業大学
• 研究代表者: 本川 達雄 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (80092352)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 生理学 / 動物 / 棘皮動物 / キャッチ結合組織 / 神経支配

研究概要

キャッチ結合組織を用いると、筋肉を用いるのに比べ、非常に少ない消費エネルギーで姿勢維持が可能なことを示した。キャッチ結合組織に特異的な神経を発見した。キャッチ結合組織の硬さ変化機構に関わるタンパク質を分離した。

研究成果

• [雑誌論文] Low oxygen consumption and highbody content of catch connective tissue inbody contribute to low metabolic rate of seacucumbers. (2009)
  • 著者名/発表者名: Takemae, N., Nakaya, F., and Motokawa T
  • 雑誌名: Biol. Bull 216 ページ: 45-54
  • 査読あり
• [雑誌論文] Bilateral symmetry and locomotion : do elliptical regular sea urchins proceed along their longer body axis (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshimura, K. and Motokawa T
  • 雑誌名: Marine Biology 154 ページ: 911-918
  • 査読あり
• [雑誌論文] Stichopin-containing nerves and secretory cells specific to connective tissue of the sea cucumber (2007)
  • 著者名/発表者名: Tamori, M. Saha, A.K. Matsuno, A. Noskor, S.C., Koizumi, O., Kobayakawa, Y., Nakajima, Y, and Motokawa, T.
  • 雑誌名: Proc. R. Soc. Lond. B 274 ページ: 2279-2285
  • 査読あり
• [雑誌論文] Tensilin, a stiffening protein from holothurian dermis, does not induce the stiffest state of catch connective tissue (2006)
  • 著者名/発表者名: Tamori, M, Yamada, A. Nishida, N. Motobayashi, Y. Oiwa K. and Motokawa T
  • 雑誌名: J. Exp. Biology 209 ページ: 1594-1602
  • 査読あり
• [雑誌論文] NGIWYamide induced contraction of tube feet and distribution of NGIWYamide-like immunoreactivity in nerves of the starfish Asterina pectinifera (2006)
  • 著者名/発表者名: Saha, A.K., Tamori, M., Inoue, M., Nakajima, Y., and Motokawa, T
  • 雑誌名: Zool. Sci 13 ページ: 627-632
  • 査読あり
• [学会発表] To which direction do regular sea urchins walk (2009)
  • 著者名/発表者名: Yoshimura, K. and Motokawa, T
  • 学会等名: International Echinoderm Conference
  • 発表場所: Hobart, Australia
  • 年月日: 2009-01-06
• [学会発表] An inverted pendulum model for underwater walking (2009)
  • 著者名/発表者名: Ellers, O., Yoshimura, K., Motokawa,T
  • 学会等名: Society for Integrative and Comparative Biology
  • 発表場所: Boston, U.S.A
  • 年月日: 2009-01-03
• [学会発表] 正形類ウニの進行方向は必ずしもランダムではない (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉村和也、本川達雄
  • 学会等名: 動物行動学会
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2008-09-26
• [学会発表] キャッチ結合組織の硬化因子テンシリンのナマコ内分布 (2008)
  • 著者名/発表者名: 真部嘉春、田守正樹、小泉修、小早川義尚、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-09-07
• [学会発表] ウニの進行方向はランダムではない (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉村和也、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-09-05
• [学会発表] ナマコのキャッチ結合組織に働く新規硬化因子 (2008)
  • 著者名/発表者名: 池谷知昭、山田章、田守正樹、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-09-05
• [学会発表] ナガウニの採食行動 (2007)
  • 著者名/発表者名: 宮本康司、吉村和也、本川達雄、幸島司郎
  • 学会等名: 日本動物行動学会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2007-10-19
• [学会発表] ウニの硬さ可変結合組織のエネルギー消費率 (2007)
  • 著者名/発表者名: 梅山研一、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 2007-09-22
• [学会発表] 左右対称の正形類ウニの進行方向 : 防御面積最大仮説の検証 (2007)
  • 著者名/発表者名: 吉村和也、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 2007-09-22
• [学会発表] ヒトデ体壁結合組織の硬さ変化とエネルギー消費量 (2007)
  • 著者名/発表者名: 近藤滋、梅山研一、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 2007-09-22
• [学会発表] 左右対称の正形類ウニは防御面を最大にしつつ進行する (2007)
  • 著者名/発表者名: 吉村和也、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物行動学会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2007-01-19
• [学会発表] ウニの移動における棘と管足の役割 (2006)
  • 著者名/発表者名: 渡辺あゆみ、吉村和也、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2006-09-23
• [学会発表] スチコピン(ナマコ由来ペプチド)のナマコ内における分布 (2006)
  • 著者名/発表者名: Saha, A、田守正樹、小泉修、小早川義尚、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 松江
  • 年月日: 2006-09-23
• [学会発表] 楕円形のウニは殻の長軸方向に進む (2006)
  • 著者名/発表者名: 吉村和也、本川達雄
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 松江
  • 年月日: 2006-09-23
• [学会発表] Proteins that increase stiffness of holothurian dermis (2006)
  • 著者名/発表者名: Motokawa,T., Tamori,M. and Yamada, A
  • 学会等名: International Echinoderm Conference
  • 発表場所: New Hampshire, U.S.A
  • 年月日: 2006-08-11
• [学会発表] Does the regular sea urchin with bilateral symmetry show preferred orientation in locomotion (2006)
  • 著者名/発表者名: Yoshimura, K. and Motokawa,T
  • 学会等名: International Echinoderm Conference
  • 発表場所: New Hampshire, U.S.A
  • 年月日: 2006-08-11
• [学会発表] 生物の形。材料。時間 (2006)
  • 著者名/発表者名: 本川達雄
  • 学会等名: スーパーコンポジット研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2006-07-15
• [図書] 世界平和はナマコとともに (2009)
  • 著者名/発表者名: 本川達雄
  • 総ページ数: 287
  • 出版者: 阪急コミュニケーションズ
• [図書] 東海大学出版会 (2009)
  • 著者名/発表者名: 本川達雄
  • 総ページ数: 472
  • 出版者: ウニ学
• [図書] サンゴとサンゴ礁のはなし
  • 著者名/発表者名: 本川達雄
  • 総ページ数: 274
  • 出版者: 中央公論新社
• [図書] 1 章1 節「生物の形とサイズ : 進化的アプローチ」、2 章2 節「生物の設計原理と繊維 : 結合組織を例として」(本宮達也 監修)
  • 著者名/発表者名: 本川達雄
  • 出版者: 「"スーパーファイバー"スーパーバイオミメティックスー近未来の新技術創成」NTS の中の2 節を担当