研究課題/領域番号 |
18570109
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
神鳥 成弘 香川大学, 総合生命科学研究センター, 教授 (00262246)
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研究分担者 |
吉田 裕美 香川大学, 総合生命科学研究センター, 准教授 (10313305)
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キーワード | X線結晶解析 / カルシウム結合タンパク質 / EFハンドタンパク質 / ミクログリア / アクチン結合タンパク質 / コンフォメーション変化 / タンパク質複合体 / 放射光 |
研究概要 |
ミクログリア特異的カルシウム結合タンパク質Iba1(Ionized calcium binding adaptor molecule 1)は、活性化ミクログリアで発現上昇する147アミノ酸からなる新規タンパク質である。Iba1は、ホスホリパーゼC-γ(PLCγ)を介した新規Racシグナル伝達系で機能することが現在までに明らかになっているが、同時に、Iba1がF-アクチンとともに集積することが観察され、Iba1のF-アクチンに対する直接の結合能・架橋能が示された。前年度において、ミクログリア活性化におけるIba1の役割について新たな知見を得るため、ヒトIba1およびマウスIba1のX線結晶解析を行い、Iba1は、Ca^2+依存的にC末端領域に大きなコンフォメーション変化を起こし、2量体を形成する可能性が示唆された。そこで、今年度は、水溶液中においても、Iba1がCa^2+依存的に2量体を形成するかどうかを確かめるため、様々な化学架橋剤を用いたタンパク質問架橋実験を行った。その結果、Iba1の1部が、有意に、2量体を形成するというデータを得た。さらに、Biacoreシステムを用いて、Iba1とアクチン、あるいは他のターグット分子との間のCa^<2+>依存的な相互作用について検討したが、2量体形成が、これらのターゲット分子との相互作用に関与しているというデータは、まだ得ていない。また、計算機化学の手法を用いて、Iba1のCa^<2+>依存的コンフォメーション変化を動的に解析することを試みた。
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