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2006 年度 実績報告書

非横紋筋に発現するコネクチン様タンパク質

研究課題

研究課題/領域番号 18570146
研究種目

基盤研究(C)

研究機関千葉大学

研究代表者

木村 澄子  千葉大学, 理学部, 助教授 (50093232)

研究分担者 阿部 洋志  千葉大学, 理学部, 助教授 (00222662)
キーワード弾性タンパク質 / コネクチン / 非筋細胞 / タイチン / 平滑筋 / PEVK / 横紋筋
研究概要

脊椎動物横紋筋には分子量約300万の巨大な弾性タンパク質コネクチンが存在し、筋サルコメア構造の維持に関わっている。また、無脊椎動物横紋筋においても、ザリガニはさみ閉筋に存在するI-コネクチンなどいくつかのコネクチン様タンパク質が、その構造を維持する役割をしていることが明らかになっている。しかし平滑筋や非筋細胞では脊椎動物、無脊椎動物ともにコネクチン様タンパク質が存在するという報告はなされていない。
ところが、無脊椎動物平滑筋の代表例として多くの生理学的研究がおこなわれているムラサキイガイ前足糸牽引筋(ABRM)の全抽出物をSDS-PAGEにより調べた結果、脊椎動物コネクチンやI-コネクチンよりも高分子量の位置にバンドが確認された。そこでこのバンドに対して各種コネクチン抗体やI-コネクチン抗体を用いたイムノブロットを行ったところ、I-コネクチンのPEVKとsemi-PEVK配列に対する2種類の抗体のみが反応を示した。そこで、ムラサキイガイABRMのcDNAライブラリーを作成し、反応した2種類の抗体を用いてイムノスクリーニングを行ったが、現在までにポジティブクローンは得られていない。抗体の反応性が弱いことが原因として考えられるので、ムラサキイガイABRMの高分子量タンパク質に対する抗体を作製し、イムノスクリーニングをおこなう予定である。
一方で、非筋細胞であるアフリカツメガエル卵からも高分子量タンパク質の探索をおこなった。様々な抽出条件を検討した結果、カエル卵からゼリー膜を取り除いた後、150mM NaPO_4(pH6.6),1mM DFP,1mM EDTA,0.5mM Leupeptinの溶液を用いると3500kDaタンパク質が抽出されることが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Chicken breast muscle connectin : passive tension and I-band region primary structure.2007

    • 著者名/発表者名
      Noguchi, H., Takemori, S., Kajiwara, J., Kimura, M., Maruyama, K., Kimura, S.
    • 雑誌名

      J. Mol. Biol. (in press)

  • [雑誌論文] A comparative proteome analysis of human metaphase chromosomes isolated from two different cell lines reveals a set of conserved chromosome-associated proteins.2007

    • 著者名/発表者名
      Takata, H., Uchiyama, S., Nakamura, N., Nakashima, S., Kobayashi, S., Sone, T., Kimura, S., Lahmers, S., Granzier, H., Labeit, S., Matsunaga, S., Fukui, K
    • 雑誌名

      Genes to Cells 12

      ページ: 269-284

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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