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2007 年度 実績報告書

非横紋筋に発現するコネクチン様タンパク質

研究課題

研究課題/領域番号 18570146
研究機関千葉大学

研究代表者

木村 澄子  千葉大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50093232)

研究分担者 阿部 洋志  千葉大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (00222662)
キーワード弾性タンパク質 / コネクチン / 非筋細胞 / タイチン / 平滑筋 / PEVK / 横紋筋
研究概要

脊椎動物横紋筋には分子量が290〜370万の巨大な弾性タンパク質であるコネクチンが存在し,横紋筋のサルコメア構造を維持する働きをしている。また,無脊椎動物の横紋筋でも,節足動物の巨大サルコメアに存在するI-コネクチンやC.elegansに存在するCe-titinなど,いくつかのコネクチン様タンパク質が,その構造を維持する役割をしていることが明らかになっている。しかし,平滑筋や非筋細胞では脊椎動物,無脊椎動物ともにコネクチン様タンパク質が存在するという報告はなされていない。
そこで本研究では非横紋筋に存在するコネクチン様タンパク質を探索し,その働きを明らかにすることを目的とした。非筋細胞であるアフリカツメガエル卵のSDS全抽出物を電気泳動したところ,約3500kDaタンパク質が存在していた。そこで,このタンパク質の精製を試みた。カエル卵からゼリー膜を取り除き,60mMNaCl+10mMHEPES(pH7.4)の溶液で数回washした後,沈殿と同容量の100mMNa-PO4(pH7.0)の溶液で抽出した。この抽出液を,50mMNa-PO4(px7.0)で平衡化した陰イオン交換カラムにapplyした,そのflowthrough画分が3500kDaタンパク質の粗精製画分である。この試料を2〜6%のゲルで電気泳動して質量分析をおこない検索したものの,データベース上に一致する配列は見当たらなかった。このことから,カエル卵の3500kDaタンパク質は新規のタンパク質である可能性が高いことが分かった。現在,電気泳動したゲルから切り出したバンドを抗原として抗体を作製中である。抗体が出来しだい,受精卵や発生段階での局在観察,さらに一次構造の決定をして,非筋細胞における巨大タンパク質の構造と機能を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Chicken breast muscle connectin:passive tension and I-band region primary structure2007

    • 著者名/発表者名
      Noguchi, Hiroshi
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Biology 370

      ページ: 213-219

    • 査読あり
  • [学会発表] スキンドファイバーから弾性タンパク質コネクチンへ2008

    • 著者名/発表者名
      木村 澄子
    • 学会等名
      日本生理学会関連集会「筋の構造と機能のシンポジウム」
    • 発表場所
      東京医科大学
    • 年月日
      2008-03-24
  • [学会発表] Single molecule measurement of elasticity of connectin-like 1200K protein in obliquely striated muscle of a polychaete(Annelida)。2007

    • 著者名/発表者名
      Hatakeyama, Shinichirou
    • 学会等名
      日本生物物理学会第45回年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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