• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

ショウジョウバエを用いた転写制御の新たな分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18570161
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岡山大学

研究代表者

上田 均  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60201349)

キーワード遺伝子発現制御 / 転写活性化 / 染色体 / ペアリング / ショウジョウバエ
研究概要

まず、キイロショウジョウバエのEDG84A遺伝子プロモーター領域の配列で、近縁種間でよく保存されている転写開始点上流約140bpの領域に塩基置換を導入したプロモーター作成し、LacZとの融合遺伝子を作成した。この融合遺伝子を有するtransgenic fly系統を作成してLacZ遺伝子の発現を観察したところ、発現レベルが低下する系統が数多く得られ、この領域がEDG84A遺伝子の発現に重要であることが示唆された。
次に、トランスポゾンの挿入位置が、そのトランスポゾンに存在する遺伝子のペアリング依存的な転写活性化にどのような影響を与えるか調べるため、通常ペアリング依存的転写活性をおこす、EDG84Aプロモーターを有するトランスポゾンおよび通常ペアリング依存的転写活性をおこさないEDG78Eプロモーターを有するトランスポゾン挿入系統を新たに作成した。トランスポゾンマーカーであるwhite遺伝子の発現量を目の色を指標にホモ接合体とヘテロ接合体で比較したところ、EDG84Aプロモーターを有するトランスポゾンでは約85%の系統でペアリング依存的転写活性化がみられたが、15%の系統ではみられなかった。一方EDG78Eプロモーターを有するトランスポゾンでは、82%の系統でペアリング依存的転写活性化がみられなかったが、18%の系統でみられた。以上のことから、ゲノムの中にペアリング依存的転写活性化を促進する領域と抑制する領域が存在することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 昆虫の脱皮と変態の分子機構2006

    • 著者名/発表者名
      上田 均
    • 雑誌名

      化学と生物 44・8

      ページ: 525-531

  • [図書] 遺伝情発現調節タンパク質/DNA結合性転写因子(分担分)2006

    • 著者名/発表者名
      安立成彦, 上田 均, 栄徳勝光, 等
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      廣川書店

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi