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2007 年度 実績報告書

aPKC/PARシステムを介した新規の上皮細胞・後期極性制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18570183
研究機関横浜市立大学

研究代表者

鈴木 厚  横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (00264606)

キーワードaPKC / PAR-1 / epithelial cells / polarity / basal lamina / dystroglycan
研究概要

(1)「PAR-1bがいかにUtrophin/DGの膜局在を制御するのか」という点に関しては、昨年度発見した「PAR-1bがDGの細胞質領域をリン酸化する」という機構、および、本年度新たに発見した「PAR-1bがUtrと直接結合しそれをリン酸化する」という機構各々について関与している可能性を精力的に検討した。しかし、外来性に導入したDGが正常に糖鎖修飾を受けないといった技術的困難を未だ克服するにいたらず、最終的な結論を得るに至っていない。(2)「apical極性を制御する他のシグナル系との関連」という点では、PAR-1b→Utr/DG系がRac1系とは独立していることを明確に示す結果を得ることができた。(3)「PAR-1bの新たな結合タンパク質の検索」という点では、アンカリングタンパク質の同定には至らなかったが、新たにPAR-1bが細胞内小胞輸送を制御する際に標的としていることが予想されるタンパク質の同定に成功した。PAR-1bはこのタンパク質を強くリン酸化することも明らかとなり、今後の研究の新しい展開を切り開く成果として高く評価できる。(4)「基質からのシグナルがいかに上皮極性を制御するのか」という点について網羅的に解析する計画については、上記(1)〜(3)の研究の展開との関連で着手するには至らなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Helicobacter pylori CagA targets PAR1/MARK Kinase to disrupt epithelial cell polarity.2007

    • 著者名/発表者名
      Iraj Saadat, et. al.
    • 雑誌名

      Nature 447

      ページ: 330-333

    • 査読あり
  • [学会発表] 細胞極性タンパク質、PAR-1bはユートロフィン・ジストログリカン複合体を制御することを介して細胞外ラミニンの集積を制御している2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 厚, ら
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会、第80回日本生化学会合同大会シンポジウム
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071211-15
  • [学会発表] A novel signaling pathway by which PAR-aPKC system regulates cell-substate interaction.2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 厚, ら
    • 学会等名
      第40回日本発生生物学会、第59回細胞生物学会合同大会シンポジウム
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20070528-30
  • [学会発表] A novel regulatory pathway by which an intracellular polarity protein organizes extracellular matrix organization2007

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, A, et. al.
    • 学会等名
      Cell Polarity 2007 International symposium on Cell Polarity System and Future Medicine
    • 発表場所
      湘南国際村、葉山町
    • 年月日
      2007-12-09
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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