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2006 年度 実績報告書

甲殻類生物で見いだされたホメオティック遺伝子融合発現の生理的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18570208
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京薬科大学

研究代表者

志賀 靖弘  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (00277253)

キーワードHox / 形態進化 / 翻訳制御 / 発現制御 / ミジンコ
研究概要

(1)ミジンコUbx/Antpからのタンパク質発現を制御する領域の同定と抑制機構の解明
融合Ubx/Antpの様々な領域を欠失した変異体をヒートショックプロモーターの制御下でショウジョウバエの培養細胞内で発現させたが、発現するmRNAが非常に不安定ですぐに分解されてしまうことが明らかになった。現在構成的に発現するアクチンプロモーターの下流に変異体を挿入し直した発現プラスミドのシリーズを構築中なので、これらが完成次第、解析を再開する予定である。
(2)RNA干渉法によるミジンコUbx/Antpの生理的意義の解明
ミジンコにおけるRNA干渉法を確立するために、まずはdll遺伝子を用いてその条件を検討しているが、今のところプロトコールの確立には至っていない。来年度も条件検討を続行する。
(3)ミジンコにおけるUbxおよびAntp以外のHOX遺伝子融合発現の探索
mRNAレベルでの遺伝子融合発現の可能性をタンパク質レベルで予想するために、これまでに作製した各Hoxタンパク質に対する特異抗体の染色条件の検討を行い、各タンパク質の発現時期/領域を同定した。各タンパク質の発現パターンは基本的にmRNAのそれとほぼ同一であったが、Abd-Aタンパク質の発現領域が予想されるものとは少々異なっていることが観察された。この点に関してmRNAレベルでの解析を開始したところである。
(4)ミジンコHoxクラスターの全塩基配列の解読
解読済みであった領域に加えて、現時点でDfd-Hox3-pb各遺伝子を含む領域の約90%、lab遺伝子周辺のおよそ50%を解読した。またAbd-B遺伝子の周辺、abd-A遺伝子の周辺、Ubx遺伝子の上流域のサブクローニングは完了した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Transcriptional readthrough of Hox genes Ubx and Antp and their divergent post-transcriptional control during crustacean evolution2006

    • 著者名/発表者名
      Shiga, Y., Sagawa, K., Takai, R., Sakaguchi, H., Yamagata, H., Hayashhi, S.
    • 雑誌名

      Evolution & Development 8・5

      ページ: 407-414

  • [雑誌論文] Tissue-specific expression of a bHLH-PAS protein homologous to ARNT during the development of crustacean Daphnia magna2006

    • 著者名/発表者名
      Tokishita, S., Kimura, S., Mandokoro, Y., Kato, K., Shiga, Y., Takahashi, Y., Ohta, T., Yamagata, H.
    • 雑誌名

      Gene 376

      ページ: 231-239

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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