• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

発生過程において細胞間の情報伝達を制御するタンパク質分解系の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 18570209
研究種目

基盤研究(C)

研究機関徳山工業高等専門学校

研究代表者

天内 和人  徳山工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (20390502)

キーワード形態形成 / シグナル伝達 / ユビキチンリガーゼ / ショウジョウバエ
研究概要

Hyperplastic discs (hyd)は、アミノ酸配列の相同性からHECTドメインを持つ単量体ユビキチンリガーゼとして機能する事が推定されている.我々はショウジョウバエ変異体の解析から、hydがヒト疾患に重要な関わりを持っhedgehog (hh)およびdecapentaplegic (dpp)のシグナル伝達制御に重要な働きをしている事を既に報告した(2002,:Lee et al.).また、hydはhhのみならずwin gless (wg)シグナル伝達制御にも重要な機能を持っ事を明らかとしている(未発表).本研究計画の最も重要な目標は、hydの活性に依存してユビキチン化される標的タンパク質を同定し、それによってhydがユビキチンリガーゼとしてhhあるいはwgによるシグナル伝達を制御する分子機構を解明する事である.標的タンパク質を単離・同定するための実験手法はyeast-two hybridスクリーニングおよびGST融合タンパク質を用いたin vitro結合実験である.今回、ホモロジー検索により推定されたhydタンパク質機能ドメインのうちUBAドメインおよびPABPドメインのスクリーニングを終了し、いくっかの結合タンパク質を同定した.また培養細胞抽出液およびGST-hyd融合タンパク質を用いたin vitro結合実験によりショウジョウバエのユビキチン結合酵素bendlessとhydが特異的に結合することを既に確認し、その結合部位を同定した.よって単離・同定されたユビキチン化標的タンパク質のhydユビキチンリガーゼ活性依存的なユビキチン化はbendlessタンパク質との組み合わせによりin vitroで確認する事が可能である.ユビキチン化標的タンパク質の結合部位としては、他にもhydタンパク質のほぼ中央部に位置するリングフィンガー型zinc finger領域が良い候補として考えられ、今後、さらにこの領域のスクリーニングを行う予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Regulation of Wingless signaling by the CKI family in Drosophila Limb development.2006

    • 著者名/発表者名
      Zang L.
    • 雑誌名

      Developmental Biology 299

      ページ: 221-237

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi