研究課題/領域番号 |
18580002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
加藤 清明 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (60271748)
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研究分担者 |
高牟礼 逸朗 北海道大学, 大学院農学研究院, 教授 (90179557)
木藤 新一郎 岩手大学, 農学部, 助教授 (60271847)
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キーワード | イネ / 分げつ / 遺伝子 / マッピング / マップベースクローニング / 遺伝子間相互作用 / 二重変異体 / 変異体 |
研究概要 |
H18年度交付で申請していた7種の実験の実績は以下の通りである。 実験1 Rcn1の候補遺伝子の遺伝子組換えによる機能同定: 詳細マッピングと塩基配列の比較から絞り込んだRcn1の候補遺伝子配列2634bpとその上流2729bpをバイナリベクターpPZP2H-lac(9.9kb)に挿入し、rcn1変異体にAgrobacterium法で形質転換し、T_0とT_1世代の組換え体で分げつ数について相補したことを確認した。 実験2 Rcn1遺伝子の発現解析と実験3 Rcn1 mRNAのin situ解析: 茎頂分裂組織と腋芽分裂組織を覆うP1からP3の葉原基、特に維管束周辺の細胞、根原基全体、伸長中の根の先端部から1cmの中心柱で発現することを明らかにした。 実験4 RCN1タンパク質の細胞内局在: 抗体を作成し、解析の準備を整えた。 実験5 Rcn1遺伝子とd3遺伝子の相互作用: イネ品種「しおかり」を遺伝背景とするrcn1変異体S-97-61をスクリーニングした。多分げつ(分げつ矮性)d3遺伝子の「しおかり」の準同質遺伝子系統のID3との交雑F_4から二重変異体を選抜し、「しおかり」とこれら3変異体の表現型を比較した。分げつ数についてRcn1はD3と相加的に作用したことから、D3関連経路とは独立に作用する経路で分げつと関わることが示された。本研究成果は、Journal of Heredity誌に掲載された(Yasunoら印刷中)。 実験6 Rcn2とRcn4遺伝子の詳細マッピング 各変異体とKasalathの交雑後代3267個体(Rcn2)と交雑後代4165個体(Rcn4)のDNAタイピングを終え、各遺伝子それぞれをイネ第4染色体と第1染色体の500kbp内にマッピングした。 実験7 Rcn5とRcn6遺伝子のラフマッピング rcn5変異体とKasalathとの交雑後代で分離したrcn5型個体60個体のDNAタイピングにより、Rcn5をイネ第6染色体短腕末端部にマッピングした。また、rcn6変異体とKasalathの交雑後代で分離したrcn6型個体32個体のDNAタイピングから、第10染色体を座乗染色体の候補とした。
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