研究課題/領域番号 |
18580007
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
村井 正之 高知大学, 農学部, 准教授 (00166240)
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研究分担者 |
高牟禮 逸朗 北海道大学, 大学院・農学研究院, 助教 (90179557)
石川 隆二 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (90202978)
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キーワード | 植物育種学 / 遺伝子 / マッピング / 収量形質 / 自然突然変異 / 準同質遺伝子系統 |
研究概要 |
Ur1に関連する変異領域を同定するために、これまでのマッピングの結果からUr1座乗領域と推定される塩基配列解読をすすめた。マッピング結果から最も近いマーカーと推定されたSSR12の近傍17.4kbを標的として、解読をすすめた。SSR12の下流、6.2kbについてはIR36とIR36のUr1同質遺伝子系統の間で、エキソンと考えられる領域での多型は認められなかった。SSR12の上流11.2kbでは現在までのところ、およそ70%の領域での解読が終了した。この領域では、IR36とIR36のUr1同質遺伝子系統の間で多型は検出されておらず、インド型に特徴的な配列のみ認められた。未解読の領域における非置換領域の存在が示唆されているため、未解読の領域の塩基配列解読を進める必要がある。 Ur1座乗領域の近傍に設定した8種のSSRマーカー座を用いてインド型・日本型品種群の合計40系統のハプロタイプ解析を行った。Ur1のoriginal mutantのA32は、SSR17において特異的なSSR17-2を保有していた。Ur1を有するN55とH85は、A32から交雑・育成された系統であるが、SSR17-1を有していた。また、日本型とインド型のすべての品種はSSR17-1を有していた。SSR12に関しては、Ur1を有する系統のすべてがSSR12-3有した。これに対して、インド型品種のすべて、および、日本型品種の63%は、SSR12-1またはSSR12-2を有した。このことから、インド型にUr1を導入する時には、SSR12-3がMASのためのマーカーとして有望である。
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