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2006 年度 実績報告書

ソバの湿害発生機構の解明とその対策

研究課題

研究課題/領域番号 18580015
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛媛大学

研究代表者

杉本 秀樹  愛媛大学, 農学部, 助教授 (40112255)

キーワードソバ / 湿害 / 耐湿性 / 畝立て / 培土 / 光合成 / 不定根 / 出液
研究概要

転換畑におけるソバ栽培は湿害が発生しやすく,壊滅的被害がもたらされることさえある。転換畑における安定したソバ生産にとって,湿害対策は避けて通れない課題であり,耐湿性品種の育成と湿害を回避(軽減)するための栽培法の確立がまたれる。本研究は,耐湿性品種(系統)の探索,簡便な耐湿性検定法の確立,湿害発生機構の生理・生態的解明を行うとともに,生産現場で容易に導入できる湿害回避(軽減)技術の確立を目的に実施されるものである。
普通ソバ46品種・系統,ダッタンソバ2系統を供試し,耐湿性の品種・系統間差を検定した。その結果,ソバにも耐湿性の品種・系統間差が存在すること,耐湿性の違いは,葉面積の展開と光合成能の両者に起因することが明らかになった。さらに,草丈の測定だけによる耐湿性の簡易検定も可能であることもあきらかになった。
生育途中で土壌の過湿条件に遭遇しても,播種時に畝立てをしていると,根の機能を表す出液速度,葉身の窒素含量,単位面積当たり光合成速度の低下が軽減され,子実重の減少程度も少なかった。
過湿条件に遭遇した場合でも,事前に培土を行っておけば不定根への光合成産物の供給が増加し,その発生・成長が促進されて出液速度,葉面積の展開,葉身の窒素含量,単位面積当たり光合成速度が増大し,開花数,受精率,登熟率も増大して子実重が増えた。
これらより,播種時の畝立てならびに土壌過湿遭遇前の培土が,湿害軽減策として有効であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 気温と日長が普通ソバの子実重に及ぽす影響2006

    • 著者名/発表者名
      村田政俊 (第一著者)
    • 雑誌名

      日作四国支報 43

      ページ: 74-75

  • [雑誌論文] 培土によるソバの湿害軽減2006

    • 著者名/発表者名
      河村裕子 (第一著者)
    • 雑誌名

      日作四国支報 43

      ページ: 76-77

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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