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2006 年度 実績報告書

自然環境の基盤的構造を活性化するニュータウン再生モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18580024
研究種目

基盤研究(C)

研究機関奈良女子大学

研究代表者

宮城 俊作  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (60209872)

研究分担者 篠沢 健太  大阪芸術大学, 芸術学部, 助教授 (00278558)
キーワードニュータウン / 自然環境構造 / 水系 / 緑地計画 / 千里ニュータウン / 公園緑地
研究概要

平成18年度は、主として千里ニュータウンを対象として、1960年代の開発当時に立案された多数の計画案がどのようなプロセスをへて最終的な実施案に至ったか、その過程において、自然環境の基盤を形成している要素がどのように扱われ、どのように計画に反映されているか、さらには、その結果として現在の環境にどのように継承されているかを明らかにした。以下の5点がその成果である。
(1)原地形の図上復元:開発事業が始まる直前の千里ニュータウンのエリアに存在していた地形を、1/3.000地形図をもとに図上で復元する作業を通じて、自然環境の最も基盤的な構造とその特徴を把握し、データベース化した。
(2)水系の推定的復元:図上復元された地形と原地形図から得られる情報をもとに水系のシステムを推定的に復元し、自然環境の基盤的構造の中に水系を軸とした空間領域の単位を設定した。
(3)植生の推定的復元:図上復元された原地形をベースとしつつ、開発前に撮影された空中写真ならびに植生調査の資料データから、植生の相観とその単位性を確認した。
(4)開発計画案の時系列的な追跡:千里ニュータウンの事業計画立案にあたって作成された数次にわたる計画案を、当時の報告書ならびに計画図から追跡し、その変遷と背景に存在した諸条件を明らかにした。
開発計画案における自然環境の基盤的要素の取り扱い:上記(1)〜(3)の成果に(4)を重ねあわせることによって、自然環境基盤の単位と開発の単位の関係を明らかにするとともに、数次にわたる開発計画案が目標とした住宅市街地の空間像の中に、地形、水系、植生のシステムがどのように反映されていたのかを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 千里ニュータウンにおける集水域の構造変容と公園緑地系統の関連2007

    • 著者名/発表者名
      篠沢健太, 宮城俊作, 根本哲夫
    • 雑誌名

      日本造園学会誌・ランドスケープ研究 70・5

      ページ: 121-126

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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