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2007 年度 実績報告書

アジサイにおける形態の異なる2種類の小花の形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18580031
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

上町 達也  滋賀県立大学, 環境科学部, 助教 (40243076)

キーワード装飾花 / 花弁化 / LEAFY / APETALA3 / レトロトランスポゾン / 芽条変異 / アジサイ / 二形花
研究概要

本研究は,アジサイにおいて装飾花と小がく花の2種類の小花が着生する機構を分子レベルで解明することを目的としている.
RT-PCR法による解析を行った結果,LFY相同遺伝子HmLFYが装飾花の花弁状がく片で特異的に発現していることが示された.一方,in situハイブリダイゼーション法を用いた発現解析を行った結果,AP3相同遺伝子であるHmAP3は花弁及び雄ずいで発現しているが,装飾花の花弁状がく片では発現していないことが明らかとなった.
額咲き型品種'Blue Sky'とその芽条変異系統で手まり咲き花房を着生する'BM-1'の花芽を用いてSuppression Subtractive Hybridization法(SSH法)を行い,構築した'Blue Sky'のSSHライブラリーから単離された機能未知cDNAクローンのうち単離頻度の高かった16種類について,RT-PCR法による発現解析を行った.花芽に関しては,いずれのクローンも'Blue Sky'で特異的に発現していた.また栄養芽や葉での発現解析を行った結果,これらのクローンは4つの発現パターンに分類された.
Blue Sky'のSSHライブラリーから単離されたcDNA断片のクローンには少なくとも6種類以上のレトロトランスポゾン配列が含まれており,Ty1-copia型とTy3-gypsy型のいずれの系統のレトロトランスポゾン配列も発現していることが明らかとなった.RT-PCR法による発現解析を行った結果,レトロトランスポゾン配列は原品種である'Blue Sky'の花芽,栄養芽,葉,根のいずれにおいても発現していることが示された.一方,突然変異系統であるBM-1でも栄養芽,葉,根で発現が認められたが,花芽では発現が抑制されていること明らかとなった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] アジサイ'Blue Sky'及びその芽条変異系統'BM-1'におけるレトロトランスポゾンの発現解析2007

    • 著者名/発表者名
      上町達也・杉山ひとみ・奥村麻未・林憲司
    • 学会等名
      園芸学会平成19年度秋季大会
    • 発表場所
      高松市(香川大学)
    • 年月日
      20070929-1001
  • [学会発表] アジサイの花房型に関するSSHライブラリーから単離された機能未知遺伝子の発現解析2007

    • 著者名/発表者名
      上町 達也・西村 静加・奥村 麻未・林憲 司
    • 学会等名
      園芸学会平成19年度秋季大会
    • 発表場所
      高松市(香川大学)
    • 年月日
      2007-09-30
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] アジサイの花房型に関するSSHライブラリーからのレトロトランスポゾンの単離2007

    • 著者名/発表者名
      上町 達也・桑原 英理子・奥村 麻未・林憲 司
    • 学会等名
      園芸学会平成19年度秋季大会
    • 発表場所
      高松市(香川大学)
    • 年月日
      2007-09-30
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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