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2007 年度 実績報告書

昆虫の脳内に存在する低分子量GTP結合蛋白質の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18580055
研究機関神戸大学

研究代表者

宇野 知秀  神戸大学, 農学研究科, 准教授 (80240852)

キーワード昆虫 / 脳 / 低分子量GTP結合蛋白質 / 抗体 / Bombyx mori / rab
研究概要

(研究の目的)昆虫は、脳から様々な神経ペプチドホルモンを体液中に分泌することが知られている。これらのペプチドは、温度や光などの剌激を受け、脳から分泌されることにより、昆虫特異的な現象である羽化、休眠、変態を引き起こす。本研究では、これら神経ペプチドの分泌機構の解明を最終的な目標として、蛋白質の細胞内輸送に関与する低分子量GTP結合蛋白質の一種であるrab蛋白質に焦点を合わせて研究を行った。(研究内容)まず、カイコのデーターベースから昆虫特異的なrab蛋白質を2種類探し出し、カイコの組織からmRNAを抽出後、RT-PCRを用いて2種類のrabのcDNAを得た。次に、これらのcDNAを大腸菌発現ベクターに挿入し、融合蛋白質として2つのrab蛋白質を大腸菌で発現させた。アフイニテイークロマトグラフイーを用いてそれぞれの蛋白質を精製後、その生化学的機能を解析した。その結果、2種類のrab蛋白質は、[35S]-GTPγSと[3H]-GDPに結合し、GDPとGTPを交換する活性、GTPを分解する活性を有していた。また、この内の1つのrabは、GTPよりもGDPに対してより強く結合した。以上の結果から、2種類のrab蛋白質は、GTP結合蛋白質としての機能を持つことが示された。次に、2つの蛋白質を抗原として、マウスを用いてモノクローナル抗体を2種類作成した。得られた抗体を用いて、8種類の昆虫rab蛋白質を用いたイムノブロッテイングを行ったところ、2つのrabに対する抗体は、それぞれの蛋白質だけを特異的に認識した。次に、カイコの様々な組織を用いてイムノブロッテイングを行ったところ、rabは、カイコの精巣と脳に特異的に発現していることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Bioconversion by functional P450 1A9 and P450 1C1 of Anguilla japonica2007

    • 著者名/発表者名
      宇野 知秀
    • 雑誌名

      Comprehensive biochemistry and physiology, partC 147

      ページ: 278-285

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] Rab GTPase, small GTP binding proteins, from the brain of Bombyx mori2008

    • 著者名/発表者名
      畑 圭介
    • 学会等名
      Asia-pacific congress of Sericulture and Insect Biotechnology 2008(APSERI 2008)
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2008-03-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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