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2006 年度 実績報告書

転写因子による骨格筋萎縮・増量の分子機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 18580089
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

亀井 康富  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (70300829)

研究分担者 菅波 孝祥  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (50343752)
キーワード筋萎縮 / 転写因子 / インスリン / 骨格筋 / 遺伝子発現
研究概要

研究目的:
「寝たきり」や「ギプス固定」等により骨格筋を使わない状態が続くと、骨格筋量が減少し、その機能が低下する(廃用性筋萎縮/アトロフィー)。しかし、この廃用性筋萎縮の生じるメカニズムは不明である。本研究は骨格筋量の調節分子として、廃用性筋萎縮時に著しく変動する転写因子であるFOXO1および関連分子に着目し、骨格筋の萎縮・増量の分子機構の解明を目指し研究を行うものである。
結果および研究遂行状況
1、FOXO1遺伝子プロモーターの解析
筋萎縮時の骨格筋において誘導されるFOXO1遺伝子の転写調節機構をin vitro(培養細胞)およびin vivo(トランスジェニックマウス)の両面より解析を行っている。In vitroでC2C12筋肉細胞を用いて培養条件を検討し、FOXO1遺伝子発現が変動する条件を検索した。さらにin vivoで解析を行うため、FOXO1遺伝子-3kbのプロモーター領域を含むプラスミドを受精卵にインジェクションし、仮親の子宮に戻した。トランスジェニックマウスの誕生後、絶食あるいはギプス固定法によりマウスの筋萎縮を誘導し、骨格筋におけるレポーター活性を検討する。
2、FOXO1トランスジェニックマウスの筋萎縮表現型の解析
表現型解析の実験に必要な十分な数のマウスを確保した。そして、DNAマイクロアレイ法により、骨格筋における遺伝子発現プロフィールを網羅的に検討した。また、骨格筋を種々の免疫組織学的手法により解析した。さらに、運動能力、耐糖能、エネルギー消費量等を検討し、骨格筋の変化が全身の糖脂質代謝に及ぼす影響を検討した。現在、FOXO1マウスのインスリンシグナルを解析し、FOXO1マウスの骨格筋の細胞核内におけるFOXO1を含む転写複合体を同定する検討を行っている。また、骨格筋におけるFOXO1の標的遺伝子の同定とその発現調節について解析中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Peg1/Mest in obese adipose tissue is expressed from the paternal allele in an isoform-specific manner.2007

    • 著者名/発表者名
      Kamei Y
    • 雑誌名

      FEBS Lett. 581

      ページ: 91-6

  • [雑誌論文] Attenuation of obesity-induced adipose tissue inflammation in C3H/HeJ mice carrying a Toll-like receptor 4 mutation.2007

    • 著者名/発表者名
      Suganami T
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 354

      ページ: 45-9

  • [雑誌論文] Role of the Toll-like receptor 4/NF-kappaB pathway in saturated fatty acid-induced inflammatory changes in the interaction between adipocytes and macrophages.2007

    • 著者名/発表者名
      Suganami T
    • 雑誌名

      Arterioscler Thromb Vasc Biol 27

      ページ: 84-91

  • [雑誌論文] Macrophage-colony stimulating factor in obese adipose tissue : studies with heterozygous op/+ mice2007

    • 著者名/発表者名
      Sugita S
    • 雑誌名

      Obesity (In press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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