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2006 年度 実績報告書

イネにおけるファイトアレキシン生合成遺伝子クラスターの発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18580102
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

山根 久和  東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (80090520)

キーワードイネ / ファイトアレキシン生合成 / 遺伝子クラスター / ジテルペン環化酵素遺伝子 / bZIP型転写因子 / キチンエリシター / モミラクトン / Tos17挿入変異株
研究概要

イネの主要なジテルペン型ファイトアレキシンであるモミラクトンの生合成に関与するジテルペン環化酵素遺伝子OsKS4のプロモーター解析を行い、そのエリシター誘導の発現にbZIP型転写因子が関与している可能性を示した。そこで、OsKS4の発現の制御に関与するbZIP型転写因子を同定する目的で、キチンエリシター処理したイネ培養細胞を用いたマイクロアレイ解析及び定量的RT-PCRを行った。その結果、2種のbZIP遺伝子(OsTGA1、OsbZIP21)がキチンエリシター応答性を有していることが確認された。また、これら2種のbZIP遺伝子のTos17挿入変異株の内、Ostga1挿入変異株においてOsKS4のエリシター応答性、モミラクトン類の生産の顕著な低下が認められた。さらに、この変異体を用いてマイクロアレイ解析を行った結果、OsKS4を含むテルペノイド生合成に関与する遺伝子の多くがその発現を減少させていた。また、GST融合タンパク質として大腸菌で発現させたOsTGA1を用い、ゲルシフトアッセイを行ったところ、OsKS4上流域に存在するエリシター応答性転写制御領域への結合が認められた。さらに、OsTGA1が転写活性化能を有することも示された。以上の結果は、OsTGA1がOsKS4の発現を直接制御する転写因子として機能していることを強く示唆している。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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