個体数に関する情報が重要であるとの判断より、糞によるシカによる利用密度の検証のため、自動撮影装置による評価を試みた。実際の農地での観察は、被害者意識を考慮すると困難であるため、京都大学の研究林を利用した。7月20日から8月31日までと10月15日から11月25日まで撮影を試み、364回センサーが作動したがシカが撮影されたと判断できるのは50回のみで、さらに行動や個体数まで判断できるのは数回であった。現在、糞塊数と画像データとの関連を解析を継続中である。また、日吉においては、GPSによる農業用防除施設の位置を計測して地図に落とすとともに、被害程度について聞き取り調査を行った。下層植生については、これまでデータのとれていなかった40年生以上の人工林と広葉樹二次林についてデータを採取した。
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