(1) 森林性野ネズミの定住生息数の推定 : 厳冬期を除き、毎月1回4夜連続で生け捕りわなによる野ネズミの捕獲を行う。捕獲した個体には、個体識別を施し、定住個体数を推定する。 (2) 種子の落下状況調査 : 林内に種子トラップを設置し、健全なドングリの落下数を推定する。 (3) 種子の地上からの消失過程や野ネズミの種子の運搬・貯食行動の解明 : 林床の固定プロットに落下したドングリの消失とその原因を定期的に調査する。小型発信機を装着したドングリを野ネズミに運搬させ、それを追跡する。貯食されたドングリの回収と盗難については、発信機付きドングリの設置場所に赤外線センサースウィッチ付きカメラを設置し、運搬個体を特定する。その後、各ドングリが貯食された場所にもカメラを設置し、貯食されたドングリの回収者の特定を行う。ドングリを野ネズミによる貯食を同様のパターンで人工貯食し、それらの消失過程を追跡する。 (4) 稚樹の発生と分散 : 以上の調査結果をもとに、平成18年度に生産されたドングリが稚樹となるまでの生命表を作成する。
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