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2007 年度 実績報告書

一回結実性ササ属における開花メカニズムと遺伝構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18580153
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

北村 系子  独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, 主任研究員 (00343814)

研究分担者 河原 孝行  独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, グループ長 (70353654)
キーワードオクヤマザサ / DNA / マイクロサテライト / ササ属
研究概要

ササ属は「一回結実性」とされ,数十年に一度、一斉開花して枯死する現象が報告されている。一方,ごく小面積でパッチ状に部分開花した例も報告されており、開花メカニズムについては、生物学的に未解明なままである。また、ササ属の特徴である地下茎による栄養繁殖の範囲や動態に関しても,研究手法上の制約から未だ明らかになっていない。本研究では,栄養繁殖系つまり個体としての広がりを明らかにするために必要となる個体識別のための遺伝マーカーを開発し、連続して部分開花が観察されているササ群落を対象に,シュート単位の個体性を調べ(クローン分析),開花単位の遺伝構造を明らかにすることを目的とする。
前年度に開発されたマーカーを使用して、固定プロット内に生育する全シュートのサンプルを多型解析(クローン分析)した結果、複数クローンが同調して開花しているかが明らかになった。一方,同一クローンでも開花している桿と開花していない桿が混在している事実も明らかになった.
また,開花桿のバイオマスは未開花桿のバイオマスより大きいことが前年までの研究から明らかになっている。これらの結果を総合的に解析し、ササ属の一斉あるいは部分開花から枯死にいたる現象は、遺伝性に支配された個体単位で決まっているのではなく、シュートサイズ、クローンのバイオマスなどの物質生産的な要因も無関係ではないことが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Flowering culm dynamics in sporadic flowering of Sasa cernua MAKTNO2007

    • 著者名/発表者名
      KITAMURA Keiko, KAWAHARA Takayuki
    • 雑誌名

      Bulletin of FFPRI 405

      ページ: 1-6

    • 査読あり
  • [学会発表] Genetic structure revealed by SSR in sporadic floweing of a dwarf bamboo species,Sasa cemua2008

    • 著者名/発表者名
      KITAMURA Keiko, KAWAHARA Takayuki
    • 学会等名
      日本生態学会
    • 発表場所
      第55回日本生態学会大会
    • 年月日
      2008-03-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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