• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

DNA鑑定技術による迅速な毒きのこ中毒診断システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18580164
研究種目

基盤研究(C)

研究機関鳥取大学

研究代表者

会見 忠則  鳥取大学, 農学部, 助教授 (90264928)

キーワード毒きのこ / 調理 / PCR / きのこの同定 / DNA鑑定 / きのこの種 / DNAデータベース / きのこの形態
研究概要

毒きのこの中毒が疑われる患者が発生した場合、迅速に適切な治療をする必要があるが、そのためには原因となるきのこを正確に同定することが重要である。しかし、中毒が起こった時には、きのこは調理された後で、同定するのに十分な形態を保持していないことが多い。そこで、きのこが欠片しかない場合や、専門的な知識がない人でも中毒の原因となるきのこを正確に同定する方法が求められており、本研究ではDNA技術を使って種を同定する方法の開発を目的とした。本研究は、まず日本の毒きのこによる食中毒の原因となるきのこと、それに形態のよく似た食用きのこ19種の菌糸体または子実体を集め、そして、DNA配列の収集を行った。まず調理したきのこからPCR反応に十分なDNAが抽出可能かどうかを調べた。"焼き","炒め","揚げ","茹で"の調理したきのこからDNAを抽出し、得られたDNAの大きさなどをアガロース電気泳動により調べた。その結果、"焼き","炒め","揚げ"の調理をしたものでは、未調理と比べDNAはやや分解していたが、20kbp程度のサイズの大きなDNAが確認できたものもあり、また小さい場合でも、5kbp程度の大きさのDNAが確認できた。一方、"茹で"の調理をしたものは"焼き"、"炒め"や"揚げ"の調理をしたものよりもDNAの断片化が激しかったが、それでも500bp以上のDNAが電気泳動によって確認できた。次にこれらのDNAを用いてPCRを行い、DNAが増幅するかどうかを調べた。その結果、どの調理をしたきのこから抽出したDNAを鋳型にしても、PCR法によりDNA断片の増幅を確認することができた。以上のことから、増幅産物の遺伝子の塩基配列シークエンスを決定し、DNAデータベースと相同性検索することで、種の同定が可能であると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 毒きのこの検出のためのオリゴヌクレオチド、プライマー、並びにそれを用いた診断キット、検出キット及び方法2007

    • 発明者名
      會見忠則, 越智友也
    • 権利者名
      鳥取大学
    • 産業財産権番号
      特願 2007-35408
    • 出願年月日
      2007-02-15
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi