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2007 年度 研究成果報告書概要

竹材の長繊維束を用いた木質構造用接合具の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18580168
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 林産科学・木質工学
研究機関同志社大学

研究代表者

則元 京  同志社大学, 工学部, 教授 (20027163)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
キーワード竹繊維 / 繊維配向材料 / ピン / プレート / 柱 / 梁 / 土台 / 接合性能
研究概要

竹繊維からピンとプレートを作製し、それらを木質構造物の接合に使用した。アルカリ処理したマダケ材から長繊維を櫛で掻き取り、残渣として絡み合った繊維を得た。絡みあった繊維を1cm長さに切断し、短繊維を得た。イソシアネート系の接着剤を含浸した長繊維を治具内に一軸配向させて挿入し、その治具を熱圧プレスで圧縮し、繊維配向材料を作製し、それより長さ260mm、φ12のピンを調製した。一方、イソシアネート系の接着剤を含浸した長繊維と同じ接着剤を噴霧した繊維をマット成形用の木枠内に交互に積層して得られたマットを熱圧プレスで圧縮し、5層および3層のプレートを得た。φ12の丸ピンについて三点曲げ試験を行った結果、強度は368MPa、ヤング率は54GPa であった。このピンの曲げ強度は、軟鋼のそれに匹敵した。カラマツ集成材の両側にカラマツ集成材の副材を置き、これらに上下2つの穴あけ、φ12の2本のピン挿入し、ピンの二面せん断試験を行った。ピンの降伏耐力、最大荷重、初期剛性および吸収エネルギーは、それぞれ6.8kN、12.4kN、1.84kN/mmおよび173Jであった。調製したプレートに1列にφ12およびφ16の2つの穴を設け、それらに金属のピンを挿入し、プレートのせん断試験を行った結果、破壊した後の荷重低下が少なく、大きな塑性率を示した。カラマツ集成材の土台と柱の接合において、プレートを1枚または2枚を挿入し、ピンを柱および士台にそれぞれ2本を使用し、接合性能試験を行った。プレートが1枚または2枚の場合の降伏荷重は、それぞれ11.4kNおよび20.1kNであった。プレート2枚の場合はZマーク金物のT字型金物の降伏荷重である12kN以上であった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 竹材と竹繊維2006

    • 著者名/発表者名
      則元 京
    • 雑誌名

      木材工業 61

      ページ: 430-435

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Bamboo and Bamboo Fiber2006

    • 著者名/発表者名
      Misato Norimoto
    • 雑誌名

      Wood Industry 61-10

      ページ: 430-435

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [学会発表] 植繊機で得た竹繊維を用いて調製したボードの性能評価2007

    • 著者名/発表者名
      則元 京
    • 学会等名
      日本木材学会
    • 発表場所
      安田女子大学
    • 年月日
      2007-08-09
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Performance Evaluation of Boards prepared from Bamboo Fibers obtained by Fiber Making Machine2007

    • 著者名/発表者名
      Misato Norimoto
    • 学会等名
      Annual Meeting of the Japan Wood 1Research Society
    • 発表場所
      Yasuda Women's University
    • 年月日
      2007-08-09
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [学会発表] 竹繊維を用いた接合具の調製とその接合部への応用2006

    • 著者名/発表者名
      則元 京
    • 学会等名
      日本木材学会
    • 発表場所
      秋田大学
    • 年月日
      2006-08-09
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 竹繊維束を用いたボードの調製2006

    • 著者名/発表者名
      則元 京
    • 学会等名
      日本木材学会
    • 発表場所
      秋田大学
    • 年月日
      2006-08-09
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Connectors prepared from Bamboo Fibers and their Application to Joints2006

    • 著者名/発表者名
      Misato Norimoto
    • 学会等名
      Annual Meeting of the Japan Wood Research Society
    • 発表場所
      Akita University
    • 年月日
      2006-08-09
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [学会発表] Production of Bamboo Fiber Boards2006

    • 著者名/発表者名
      Misato Norimoto
    • 学会等名
      Annual Meeting of the Japan Wood Research Society
    • 発表場所
      Akita University
    • 年月日
      2006-08-09
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2010-02-04  

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