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2007 年度 実績報告書

魚卵アレルギーにおけるアレルゲンの解明と魚種間の免疫学的交差性の調査

研究課題

研究課題/領域番号 18580200
研究機関北海道大学

研究代表者

佐伯 宏樹  北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (90250505)

研究分担者 原 彰彦  北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (40091483)
清水 裕  北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 技術職員 (00374629)
キーワード魚卵 / 食物アレルギー / イクラ / タラコ / アレルゲン
研究概要

1.平成18年度に引き続いて,魚種間の交差性情報の充実をはかった。産業的に重要なシロザケ卵(イクラ)と,他のサケ科魚卵間のアレルゲン交差性を,イクラアレルギー患者血清の特異IgE反応性を用いて検討したところ,2種類のイワナ属(アメマス,オショロコマ)の成熟卵においても,シロザケ卵と同様のIgE反応を示すタンパク質成分(β'コンポーネント(β'-C))を見いだした。また,リポビテリン軽鎖についても特異IgE反応の交差性が見られた。
2.シロザケのβ'-c(分子量16K成分)を酵素分解し,得られたペプチドのアミノ酸配列を決定した。ニジマス・ビテロジェニン遺伝子からの演繹アミノ酸配列を鋳型として構造解析をおこなったところ,92残基(全体の約60%)の配列を確定することができた。このうちニジマスVgの内部配列との相違は7カ所であった。
3.アミノ酸配列分析と並行してシロサケ肝臓からmRNAを抽出し,ニジマス・ビテロジェニンの塩基配列を基にプライマーを作製してPCRをおこない,シロザケのβ'-cをコードするcDNAを得た。本cDNAから演繹されたアミノ酸配列は,上述したペプチドマッピングの結果とよく一致し,ニジマス・β'-cの配列と高い相同性を示した。2)と3)の結果を合わせることで,シロザケのβ'-cのほとんどのアミノ酸配列を決定できた。
4.平成18年度に見いだしたスケトウダラ卵(タラコ)中のβ'-c(分子量17K)のアミノ酸配列をペプチドマッピングによって検討した。大西洋タラVgの内部配列を鋳型にして配列決定したところ,102残基(全体の約70%)の配列を確定することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] アレルゲンの交差反応性く食物アレルギーの病態〉2007

    • 著者名/発表者名
      穐山浩, 酒井信夫, 佐伯宏樹, 渡辺一彦, 赤澤晃, 宇理須厚雄
    • 雑誌名

      小児内科 39

      ページ: 558-563

  • [学会発表] イクラおよびタラコのアレルゲンタンパク質に共通する抗体結合部位の探索2008

    • 著者名/発表者名
      小池修一郎, 清水 裕, 渡辺一彦, 原 彰彦, 岸村栄毅, 佐伯宏樹
    • 学会等名
      平成20年度日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東海大学海洋学部
    • 年月日
      2008-03-31
  • [学会発表] 魚卵アレルギー患者血清との反応性を用いたサケ科魚卵共通アレルゲンの探索2007

    • 著者名/発表者名
      清水 裕, 明石裕行, 中村 厚, 渡辺一彦, 原 彰彦, 岸村栄毅, 佐伯宏樹
    • 学会等名
      平成19年度日本水産学会秋季大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-09-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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