研究課題/領域番号 |
18580231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
藤田 武弘 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (70244663)
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研究分担者 |
大西 敏夫 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教授 (90233212)
今堀 義洋 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (40254437)
内藤 重之 大阪府立食とみどりの総合技術センター, 都市農業部, 主任研究員 (30333397)
細川 允史 酪農学園大学, 酪農学部, 教授 (70295898)
細野 賢治 九州共立大学・経済学部 (90271428)
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キーワード | 地産地消 / 卸売市場 / 短時間流通 / 鮮度感 |
研究概要 |
各都道府県においては「地産地消推進計画」の策定が進められているが、そこでは農産物直売所の設置推進、学校給食への地場産農産物の利用促進など主として市場外流通における具体化が中心となっており、依然として生鮮農産物の基幹的流通形態で、かつ国内(地元)産地との共生関係が強い卸売市場(卸売業者・仲卸業者)の機能・役割が十分に位置づけられているとは言い難い。ひとつの理由として、行政の計画推進段階における生産.振興担当部局と流通対策担当部局との事業面での連携が希薄である場合が多いことが指摘できる。 さらに今年度においては、(1)高知県赤岡青果市場の「営農支援」活動に関する実態調査を実施し、卸売業者の取組を通じて現地での生産の担い手確保が可能となっている(個人別精算の導入により農協共販から離脱した差別販売指向の専業的農家層を組織化する/圃場への直接巡回集荷により自給的性格の強い高齢者・兼業農家層の販路を確保する等)、(2)久留米市中央卸売市場(卸売業者)の実態調査から、朝採り野菜など鮮度感訴求型の短時間流通への取り組みを通じて市場の販売力が強化され、商圏(売買参加者の集客圏)が拡大している、(3)大阪市中央卸売市場東部市場(仲卸業者)が取り組みつつある朝採り野菜の短時間流通において、鮮度感の科学的検証(色、栄養価、機能性成分等の変化を測定)に関する協力(次年度実施)が得られたことから、予備的考察として流通段階が比較的単純なプロトタイプモデルとしてスーパーと生産者との産直型流通における実証研究を実施し、「色合い・ビタミン・糖」などの指標において、鮮度感のもつ優位性が検証された、等の知見を得た。
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