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2006 年度 実績報告書

リサイクル材を用いたポーラスセメント複合材の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18580243
研究種目

基盤研究(C)

研究機関三重大学

研究代表者

HOSSAIN MD.Z  三重大学, 大学院生物資源学研究科, 講師 (10314139)

キーワードセメント複合材 / 亀裂応力 / 最大モーメント / メッシュ / たわみ挙動 / フェロセメント / 耐久性 / 加熱効果
研究概要

セメント複合材の曲げに対する亀裂応力や限界モーメントは,設計を行う上で重要なパラメータである.本研究では,ジオグリッド,チキンメッシュ,四角メッシュ,ハイブリッドメッシュの4種類で補強したセメント複合材の曲げによる亀裂応力,および限界モーメントを実験により求め,まず,これら実験結果に基づき,亀裂応力および限界モーメントを求める新たな式を提案した.つづいて,本提案式と従来から提案されてきた式との比較を行い,両者が比較的良い一致を示すことを確認するとともに,提案した単純な式によっても,亀裂応力および限界モーメントを求めることが可能であることを示した.
朝夕の温度差による負荷のため,フェロセメント構造物の耐久性の低下が考えられる.このため,フェロセメントを用いた貯水構造物の設計における初期亀裂応力を考える場合,自然条件での気温変動の影響を考慮することが必要である.本研究では,有効鉄筋量を変化させたフェロセメント要素について,加熱および非加熱条件での実験を行い,フェロセメントの亀裂応力における加熱回数と有効鉄筋量との影響を調べた.その結果,初期亀裂応力は,繰り返し回数増加に伴うモルタル強度の上昇のため大きくなった.また,加熱しない場合に比べ,加熱した場合には応力低下が顕著であることが認められた.さらに,亀裂応力は,有効鉄筋量が0.75%から1.5%の間で大きくなった.本研究の結果,最適な有効鉄筋量は0.75%であり,これより有効鉄筋量が大きくなると,モルタルと補強材の間で生じる損失によって,亀裂応力は低下することが明らかとなった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Effect of Ordinary Portland-Cement on Properties of Clayey Soil in Mie Prefecture2006

    • 著者名/発表者名
      Md.Zakaria Hossain
    • 雑誌名

      Journal of Soil Physics 130

      ページ: 31-38

  • [雑誌論文] Design Equations of Steel and Hybrid Mesh Reinforced Cement Composites in Flexure2006

    • 著者名/発表者名
      Md.Zakaria Hossain
    • 雑誌名

      Proc. of the International Conference on Steel, Space and Composite Structures 1

      ページ: 105-113

  • [雑誌論文] Comparison of Pullout Resistances of Reinforcements for Reinforced Soil Structures2006

    • 著者名/発表者名
      Md.Zakaria Hossain
    • 雑誌名

      Proc. of the 16^<th> International Offshore and Polar Engineering Conference 2

      ページ: 400-407

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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