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2006 年度 実績報告書

馬鈴薯収穫機械における馬鈴薯と土塊の高精度選別システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18580251
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

片岡 崇  北海道大学, 大学院農学研究院, 助教授 (40231253)

研究分担者 端 俊一  北海道大学, 大学院農学研究院, 教授 (40003115)
和田 龍彦  北海道大学, 大学院農学研究院, 教授 (90002112)
岡本 博史  北海道大学, 大学院農学研究院, 助手 (40322838)
キーワード馬鈴薯 / 収穫機械 / 画像処理 / カラー画像 / ハイパースペクトル画像 / 紫外線画像 / 自動制御
研究概要

北海道の馬鈴薯収穫は,ポテトハーベスターによる機械化が達成されている。しかし,実際には,ポテトハーベスターの選別コンベア上で人手による馬鈴薯正品と損傷品等や土塊との選別が行われている。本研究の目的は,選別コンベア上の土塊を画像処理技術により馬鈴薯と識別し,高精度に分離できるシステムの開発である。
平成18年度は,主としてマシンビジョンを利用した馬鈴薯と土塊の識別について研究を行った。
(1)カラーCCDカメラ,ハイパースペクトルカメラ,紫外線カメラの3種類のマシンビジョンシステムを利用した馬鈴薯と土塊の識別について検討した(黒色紙を背景として使用)。
RGBカラー画像を用いた場合,馬鈴薯が湿っている色の濃い状態では約90%の精度で,馬鈴薯と土塊を識別できた。しかし,表面が乾いて白っぽく見える状態では60%まで識別精度は低下した。ただし,カラーCCDカメラを使用した場合,腐れイモあるいは青イモを認識できる可能性が示された。
ハイパースペクトル画像では,馬鈴薯が土中から掘り起こされた直後のように湿った色をしている場合,約99%の精度で識別できた。この時,光源の影響はほとんどなかった。ハイパースペクトル画像解析から,馬鈴薯と土塊の識別のためには,540nmと760nmの2つの波長バンドの組み合わせが有効であると分かった。
紫外線画像では,300〜420nmのグレースケール画像に対して輝度レベル80の一定値で馬鈴薯と土塊を識別することができた。画像処理アルゴリズムという観点からは,紫外線画像を使うことが最も簡便であると結論付けられた。
(2)画像処理に適応する背景(コンベア)の検討
ポテトハーベスター上では,梯子状のコンベア上に馬鈴薯,土塊が乗ってくるため,現物に近い背景での識別が必要となる。このためのコンベアシステムを製作した。コンベアの速度は自由に設定できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 画像処理による馬鈴薯と土塊の自動識別2007

    • 著者名/発表者名
      アーマッド・アルマラヒ, 片岡崇, 岡本博史, 端 俊一
    • 雑誌名

      農業機械学会北海道支部報 47

      ページ: 1-8

  • [雑誌論文] Distinction between Potato Tubers and Clods for Potato Harvesting Using Machine Vision2007

    • 著者名/発表者名
      A.Al-Mallahi, T.Kataoka, H.Okamoto, S.Hata
    • 雑誌名

      Preprints of 3rd IFAC International Workshop on Bio-Robotics, Information Technology and Intelligent Control for Bioproduction Systems

      ページ: 171-176

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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