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2008 年度 実績報告書

高性能ベルトコンベア型炒り葉機の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18580256
研究機関宮崎大学

研究代表者

槐島 芳徳  宮崎大学, 農学部, 准教授 (10253808)

キーワード釜炒り茶 / 炒り葉機 / ベルトコンベア型(送帯型) / 画像処理 / 殺青 / 回分式
研究概要

研究最終年度の本年度は,ベルトコンベア型妙り葉機の実用化に必要な基礎資料を得るために,(1)殺青に重点を置いた殺青機の試作および(2)品質評価システムによる殺青の評価手法の開発を行った。以下に概要を述べる。
殺青機の試作(1)では,2種類の殺青機を試作しそれぞれの性能試験を行った。1つは,昨年度試作したベルトコンベア型妙り葉機のセラミックプレートヒータを増設することで殺青処理のみに特化した連続式殺青機である。もう1つは,セラミックプレートヒータで挟まれた密閉空間へ一定量の茶葉を出し入れして殺青を行うことができる回分式殺青機である。両機では,茶葉がヒータからの熱で温められて乾燥されると同時に,その乾燥に伴って生じた自らの水蒸気により蒸される殺青が十分に行えること,並びに接触伝熱による焦げのない良好な品質の茶葉が得られた。また官能審査においても,香気以外の審査項目において従来と同等以上の品質を有することが確認できた。
一方妙り葉評価システム(2)では,殺青の良否判別を検討するため,「エビ」や「ムレ」が発生した低品質殺青の茶葉画像を上述の性能試験において取得して4表色系における平均葉色値を求め,良品との差異を見た。その結果,RGB表色系のG,HSV表色系のSおよびL*a*b*表色系のL*においてエビ発生時の階調値低下が見られ,判別可能であることがわかったもののムレの判別は困難であった。なお温度調節機構については,茶葉投入量に応じたヒータ温度とヒータ電圧の制御が必要であることがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 釜炒り茶の炒り葉工程におけるムレ・エビの検出2008

    • 著者名/発表者名
      ○槐島芳徳, 日吉健二, 藤田進, 松尾啓史
    • 学会等名
      日本茶業技術協会研究発表会
    • 発表場所
      鹿児島県市町村自治会館 (鹿児島市)
    • 年月日
      2008-11-26
  • [学会発表] カラー画像による茶の品種判別の検討2008

    • 著者名/発表者名
      ○槐島芳徳, 日吉健二, 藤田進, 松尾啓史
    • 学会等名
      日本生物環境工学会2008年松山大会
    • 発表場所
      愛媛大学 (松山市)
    • 年月日
      2008-09-10
  • [学会発表] 試験用送帯式殺青機の試作2008

    • 著者名/発表者名
      ○槐島芳徳, 日吉健二, 藤田進, 松尾啓史
    • 学会等名
      第63回農業機械学会九州支部例会
    • 発表場所
      熊本県立大学 (熊本市)
    • 年月日
      2008-08-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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