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2006 年度 実績報告書

高分解能衛星画像を用いた森林樹冠地図の作成

研究課題

研究課題/領域番号 18580259
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢大学

研究代表者

久保 守  金沢大学, 自然科学究科, 助教 (90249772)

研究分担者 中屋 耕  財団法人電力中央研究所, 環境科学研究所・生物環境領域, 主任研究員 (80871532)
キーワード高分解能衛星 / 森林工学 / リモートセンシング / GIS / 林冠投影図 / 現地調査
研究概要

森林を撮影した高分解能衛星画像を解析して,単木樹冠地図を自動的に作成する手法を開発した.長野県北佐久郡軽井沢町の上信越高原国立公園内で研究分担者が管理している試験林を研究対象とした.現地調査を行い,80m×40mの範囲で林冠の上層部を構成している樹高が約16から18mの樹木の計約100本について,樹冠の外形および位置を計測した,樹冠の外形は,幹から8方位の最長枝を地上に投影した点と幹との水平距離を計測して8角形とした.各樹木位置の基準となる地点の位置情報をGPS装置で取得し,そこから各樹木の幹の位置も計測した.これらのデータから個々の樹冠の位置と形状を地上に投影して表す林冠投影図を作成した.また,森林の高分解能衛星データから個々の樹冠を抽出する画像処理手法を開発した.対象地域の高分解能衛星データを購入し,自動的に個々の樹冠領域を抽出した.最後に,画像処理結果と林冠投影図を重ね合わせた.高精度の重ね合わせには一方を固定し他方をアフィン行列によって幾何変換する必要がある.これには一般的に,複数の地上基準点を画像処理結果と林冠投影図の両方から選択する必要があるが,森林には特徴的な基準点がなく衛星画像から有効な地上基準点を選択することができない.そこで重ね合わせの精度を示す評価式を提案し,地上基準点を使用しないで高精度の重ね合わせを実現した.重ね合わせた衛星画像から個々の8角形樹冠の領域を抽出した.本研究ではこれを樹冠画像と呼ぶ.以上の処理によって,個々の樹冠画像とその位置を表す単木樹冠地図が作成できた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 衛星画像からの森林GIS用樹冠データの作成2006

    • 著者名/発表者名
      西川秀, 久保守, 村本健一郎
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告書 IE2006-30

      ページ: 17-21

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 衛星画像と地上計測データの樹冠マッチング2006

    • 著者名/発表者名
      山本英詞, 久保守, 村本健一郎
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告書 IE2006-31

      ページ: 23-28

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-01   更新日: 2016-04-21  

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