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2006 年度 実績報告書

偏光を利用した暗視野照明による生菌数計測の迅速化

研究課題

研究課題/領域番号 18580262
研究種目

基盤研究(C)

研究機関仙台電波工業高等専門学校

研究代表者

那須 潜思  仙台電波工業高等専門学校, 助教授 (80208066)

キーワード生菌数 / 暗視野照明 / 混釈法 / ディジタル顕微鏡 / 偏光 / 波長依存性 / 画像計測 / 逐次観測
研究概要

平成18年度における本研究の研究課題は,1.シャーレ全面観測のための暗視野照明における最適な光源光の照射方法の検討,2.暗視野照明における偏光の利用および波長の違いによるコロニーと背景とのコントラスト比の比較検討,3.暗視野照明で取得した画像の解析およびコロニー数計数ソフトウェアの開発,である。
上記1.については,まずファイバライトガイドを用いた疑似点光源を視野周辺部から照射する方法を用いて,シャーレに対する光の照射角度等の影響を検討した。コンパクト化に有利な真横からの照射よりも,斜め下方の視野外ぎりぎりの角度から照射する方が,コントラストを高くできることがわかった。また,線状のラインライトガイドを用いた場合は,点光源よりもムラの少ない配光を得るのに良好であった。
上記2.については,光源側と,カメラ側の片方あるいは両方に偏光子を設置し,与える偏光方向を変化させて,取得画像におけるコロニーのコントラスト比について検討した。その結果,シャーレに対してP偏光を与えたときの方が,S偏光を与えた場合に比べて,平均で1.2倍程度コントラスト比が向上することが認められた。また,波長の違いに関しては,標準寒天培地,コロニーともに可視領域では長波長ほど吸収が少ないが,その傾向はコロニーの方が顕著であることが確認された。暗視野照明で光源にバンドパスフィルタを用いて波長制限を行い,短波長と長波長の光を切り替えて得た2枚の画像の比較では,長波長光を使った方がコントラスト比が平均で2倍以上高くなることが実際に確認された。
上記3.については,暗視野照明で取得された画像に対して,シャーレ領域の抽出,コロニーと背景とのコントラスト比の計測,およびコロニー計数用のプログラムを作成した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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