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2006 年度 実績報告書

有用野草による草地造成を目的としたハンディコンバインの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18580272
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宮崎大学

研究代表者

西脇 亜也  宮崎大学, 農学部, 教授 (60228244)

研究分担者 槐島 芳徳  宮崎大学, 農学部, 助教授 (10253808)
キーワード有用野草 / 種子増殖 / 採種機 / 草地造成 / チガヤ / ススキ / 風散布種子 / 緑化
研究概要

当該研究は、野草種子に対応した種子収穫機であるハンディコンバインを開発し、野草の採種性を向上させることを第一の目的としている。このハンディコンバインに必要な仕様は、1,脱粒性が高い風散布種子を収穫可能なこと、2,穂の収穫と脱穀が同時に可能なコンバインとしての機能を持つこと、3,収穫能力が人力作業よりも高く採種コストを低減できること、4,不整立地や荒れ地でも使用可能な携帯型であること、5,機械が比較的安価であること、6.作業性と安全性が高いこと、7.収穫された種子の品質が人力収穫よりも劣らないことの7点である。宮崎大学で検討されてきた「茶摘機」に関する知見を応用することにより、平成16年から17年にかけてエンジンブロアに改良を加え、上記1〜5の仕様を満たす収穫機の試作機を開発した。しかしながら、6の作業性については、エンジン部を穂の高さまで手で持ち上げる必要性があるため、長時間作業の場合には作業者に負荷がかかる問題が生じた。また、7の種子の品質については、収穫の効率を上げるためにエンジン出力を上げると、発芽率が低下する問題が生じることが17年度に明らかとなった。そこで、今年度は、これらの問題の原因を解決することによって、作業性と種子の品質を向上させる目的とした新型の収穫機を開発した。これは、エンジン草刈り機に改良を加えることで6の作業性を向上させるとともに、より衝撃の少ない回転羽に取り替えることにより種子品質を向上させることが可能なものである。
このハンディコンバインによりチガヤ種子を収穫したところ、必要な仕様のうち、1-6に加え、手取りと遜色ない品質の種子を収穫できることが明らかとなった。この成果により実用的な種子収穫技術の確立が期待されるが、平成19年度はチガヤに加え、別の有用野草についても種子の収穫効率の向上について検討し、さらなるブラッシュアップをはかりたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 雑草モノグラフ 5.チガヤ(Imperata cylindrica (L.) Beauv.).2007

    • 著者名/発表者名
      西脇亜也 他 4名
    • 雑誌名

      雑草研究 52・1

      ページ: 17-27

  • [雑誌論文] 日本の食料時給戦略に関する生態学的考察2007

    • 著者名/発表者名
      西脇亜也
    • 雑誌名

      週刊農林 1973号

      ページ: 12-13

  • [雑誌論文] Effects of resource heterogeneity on nitrogen translocation within clonal fragments of Sasa palmata : an isotopic (15N) assessment.2006

    • 著者名/発表者名
      Aya Nishiwaki 他 3名
    • 雑誌名

      Annals of Botany 98

      ページ: 657-663

  • [雑誌論文] 農業の復興とともに草原を再生する.2006

    • 著者名/発表者名
      西脇亜也
    • 雑誌名

      エコソフィア 18

      ページ: 34-39

  • [雑誌論文] チガヤ2タイプ間の形態・生態・遺伝子における変異2006

    • 著者名/発表者名
      水口亜樹, 西脇亜也
    • 雑誌名

      植調 40・8

      ページ: 307-314

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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