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2006 年度 実績報告書

乳用ヤギ飼育は定着するか?-ヤギミルク生産システムの実証的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 18580273
研究種目

基盤研究(C)

研究機関日本獣医生命科学大学

研究代表者

小澤 壯行  日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 助教授 (30247085)

キーワードヤギ / アンケート / 乳 / 石けん / 官能試験 / 広告効果 / 受容性 / 肉
研究概要

1.ヤギ酪農成立前段階としてのヤギ肉需要の喚起
2.ヤギ乳の受容性と広告効果に関する影響
ヤギ酪農成立要因解明への一助として、若年層におけるヤギ乳の受容性を広告効果との相互関連で明らかにした。本学在籍学生58名に対して市販の殺菌ヤギ乳を供試して官能試験を実施した。なお被験者を事前にヤギ乳の利点を講義した群と講義しない群に2分することにより、広告効果の有無を同時に検証した。いずれの被験者群においても「総合評価」を普通と回答する者が全体の55%を占めた。なお試験後のヤギ乳残量を計測したところ、利点を講義した群において有意に残量が少ない結果が導かれた。またヤギ乳をとりたてて「美味しい」と回答する者は極めて少なく、風味の改良が必須であることが思慮された。加えてヤギ乳の特性を告知することによって、「薬飲み」的な対応がなされたと考えられることから、今後は栄養飲料としてのヤギ乳の位置づけとこれに伴う広報活動の展開が示唆された。
3.ヤギ乳使用石けんの有効性
昨今の美容・健康ブームは、女性のスキンケアへの関心を一層高めつつある。そのなかで、ヤギ乳で作られた石けんは保湿力が高い等の理由で人気を博している。しかし消費者の多くの関心を集めながらも、ヤギ乳石けんの保湿性等に関する科学的な報告は一切見られない。そこで本研究では、特別にヤギ乳含有率を調整した石けんを被験者に使用してもらい、皮膚水分率にどのような変化が生じたかを検証するとともに、被験者に対してアンケート調査を行うことで、ヤギ乳石けんの使用感の把握を試みた。この結果、ヤギ乳含有率の差異に伴う皮膚水分率に有意の差は見られなかったが、石けんの泡立ち及び使用感においてヤギ乳含有率100%のものが高い評価を得ることができた。なお、本件については被験者や使用条件を変化させる等、引き続き継続検討を要する。
4.ヤギ飼養農家概況アンケートの実施

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Chevre meat (goat meat) impressions and taste responses by Japanese2006

    • 著者名/発表者名
      Takeyuki Ozawa
    • 雑誌名

      The proceedings of the New Zealand society of animal production 66

      ページ: 360-362

  • [雑誌論文] PROMOTING GOAT MEAT IN JAPAN2006

    • 著者名/発表者名
      Takeyuki Ozawa
    • 雑誌名

      Proceeding of the XIIth AAAP Animal Science Congress (CD Version)

  • [雑誌論文] わが国におけるヤギ肉需要 : その現状と将来性2006

    • 著者名/発表者名
      小澤壮行
    • 雑誌名

      畜産技術 6月号

      ページ: 26-29

  • [雑誌論文] 日本における山羊飼養の姿 -アンケート調査からみえたもの-2006

    • 著者名/発表者名
      小澤壮行
    • 雑誌名

      第9回全国山羊サミットin岩泉発表要旨集

      ページ: 20-23

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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