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2006 年度 実績報告書

リラキシン様蛋白で受精能獲得を誘起した豚精子のタンパクチロシンリン酸化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18580280
研究種目

基盤研究(C)

研究機関静岡大学

研究代表者

高坂 哲也  静岡大学, 農学部, 教授 (10186611)

キーワードリラキシン / 精子 / 受精能獲得 / リン酸化
研究概要

研究代表者によりブタ精液中で発見されたリラキシン様蛋白で受精能獲得を誘起したブタ精子におけるタンパクチロシンリン酸化の動態とその標的基質分子のプロテオーム解析に挑戦し、種々の知見を得た。以下にその主要な成果を記す。
1.タンパクチロシンキナーゼ(PTK)の動態とその標的となる基質分子の推移
ブタ精巣より空気圧法で採取した精巣上体尾部精子を実験材料に用い、リラキシン様蛋白を150μg/mlの濃度で精子に4時間暴露処理させた。生存率は平均77%と高い割合を示し、クロロテトラサイクリン(CTC)法による精子の受精能獲得および先体反応の割合は、いずれも平均40%ときわめて高い誘起率を示し、150μg/mlのリラキシン様蛋白を4時間暴露処理したブタ精子では明らかに高効率で受精能獲得が誘起される確証が得られた。そのような暴露処理条件下の精子を用いてPTK活性を調べた結果、PTK活性はインキュベーション時間の経過とともに上昇し、暴露処理4時間では10U/10^8 cllsときわめて高い値を示した。一方、ウェスタンブロット法による解析から、暴露処理精子では約30kDaの位置に特異的なリン酸化タンパク質のバンドを見出すことができた。
2.プロテオーム解析による基質分子の検索
この約30kDaの付近に存在する特異的なリン酸化タンパク質をさらに2次元電気泳動・プロテオーム解析に供した。かなりの苦戦をともなったが、いくつかのスポットを見出すことが出来た。これらのスポットをかきとり、プロテオーム解析を行った結果、興味深いタンパク質である可能性が示唆された。この知見は次年度のPCRによる基質分子の塩基配列決定に資する知見であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of relaxin and its receptor LGR7 in the boar testis2006

    • 著者名/発表者名
      Maroyama et al.
    • 雑誌名

      Proceedings of XIIth AAAP Animal Science Congress 12

      ページ: 521-524

  • [雑誌論文] Effect of relaxin on motility, acrosome reaction and viability of cryopreserved boar spermatozoa2006

    • 著者名/発表者名
      Miah A et al.
    • 雑誌名

      Reproductive Medicine and Biology 5

      ページ: 215-220

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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