• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

抗がん剤によるp53腫瘍抑制タンパク質の機能改変に関する分子メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18580289
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京農工大学

研究代表者

新井 克彦  東京農工大学, 農学部, 助教授 (60175940)

キーワードがん抑制遺伝子 / p53 / 微小管 / チュブリン / 培養細胞 / 抗癌剤 / ビンカアルカロイド / ビンクリスチン
研究概要

本研究課題では、抗がん剤、特に微小管重合阻害作用を持っビンカアルカロイドのp53スーパーファミリーの機能に及ぼす影響についての新知見を得ることを目的とする。研究代表者は、ビンカアルカロイド類に対する耐性獲得過程において、マウス・メラノーマ細胞株B16F10はβ-チューブリンのアイソタイプ変換を示すことを見いだし、さらに、平常ではB16F10株のクラスIIβ-チューブリン遺伝子発現は、第1イントロンに存在する遺伝子制御領域にp53タンパク質が結合することにより抑制されているが、ビンカアルカロイド添加によりこの制御領域からのp53の離脱が確認された。さらに、ビンカアルカロイドをB16F10へ暴露することにより、p53に加えて転写因子Sp1のDNA結合活性の低下が見られ、さらに、マウス・クラスIIチューブリン遺伝子上においてはこの両者の結合領域は極めて近いことが判明した。本年度は、ビンカアルカロイドによるp53スーパーファミリー並びにSp1との相互作用を検討するため、これらのタンパク質のin vitro合成系を確立した。すなわち、マウスp53に加え転写活性型p63およびp73、さらにSp1の全長cDNAをPCRにより増幅した後、ほ乳類発現ベクターであるpcDNA3.1あるいはV5エピトープおよびポリヒスチジンタグをもつpcDNA3.1/V5-Hisへのサブクローニングを行った。これにより、Sp1とp53ファミリーの相互作用並びに抗癌剤暴露下での動態を調べることが可能となった。
さらに、イヌ腫瘍におけるp53ファミリー遺伝子の発現動態を検討する準備として、イヌ乳腺腫瘍由来cDNAを鋳型としてp53および転写活性型p63とp73のcDNA断片を増幅し、pGEM-T easyヘサブクローニングを行い、これらを元にmRNA検出のためのアンチセンスRNAプローブを作製した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Active Expression of Matrix Metallogproteinase-13 mRNA in the Genelation Tissue of Equine Superficial Digital Flexor Tendinitis.2007

    • 著者名/発表者名
      Nomura et al.
    • 雑誌名

      J. Vet. Med. Sci. (In press)

  • [雑誌論文] Regilation of class 2 β-tubulin expression by tumor suppressor p53 protein in response to vinca alkaloid.2006

    • 著者名/発表者名
      Arai, et al.
    • 雑誌名

      Mol. Cancer Res. 4

      ページ: 247-255

  • [雑誌論文] Gene expression analysis in mice liver on hepatocarcinogenesis by flumequine.2006

    • 著者名/発表者名
      Kashida, et al.
    • 雑誌名

      Arch Tocicol. 9

      ページ: 1-7

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi