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2007 年度 実績報告書

免疫活性化遺伝子を導入した樹状細胞によるがん免疫賦活効果の検討とがん治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18580295
研究機関大阪府立大学

研究代表者

杉浦 喜久弥  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (30171143)

研究分担者 稲葉 宗夫  関西医科大学, 医学部, 准教授 (70115947)
赤澤 隆  大阪府立成人病センター, 分子遺伝学部門, 研究員 (80359299)
稲葉 俊夫  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00137241)
キーワード樹状細胞 / イヌ / 遺伝子導入 / CD40リガンド / インターロイキン12 / インターロイキン18 / 癌免疫治療
研究概要

獣医学における樹状細胞を用いたがん免疫治療法の開発とヒト臨床応用への有効性を検討することをめざして、イヌの末梢血単球から樹状細胞をin vitroで分化させる方法を確立し、さらに、がん免疫の活性化をもたらすサイトカインのイヌ遺伝子をクローニングして、それらを導入することにより、樹状細胞の免疫活性化能の増強をはかり、イヌのがん治療への応用を検討することを目的として実験を行い、以下の実績を得た。
1.分泌型イヌCD40リガンド遺伝子およびその発現ベクターの作製
樹状細胞の成熟および活性化を行う分子であるイヌCD40リガンドの細胞外ドメインをコードする遺伝子をクローニングし、それにIL-12p40遺伝子のシグナルシークエンスを接続することによって分泌型CD40リガンドを発現する遺伝子を構築した。その遺伝子を発現ベクターに挿入し、そのベクターをCHO細胞に導入することにより、CHO細胞からCD40リガンド分子を分泌させることに成功した。
2.サイトカイン遺伝子導入樹状細胞の作製
昨年度作製したイヌIL-12およびIL-18遺伝子にトレーサー遺伝子を接続し、それをアデノ随伴ウイルスベクターに組込んで、単球から樹状細胞へ分化誘導する培養にくわえたところ、誘導された樹状細胞にトレーサー遺伝子の発現が認められ、サイトカイン遺伝子が樹状細胞に導入されていることが証明された
3.樹状細胞とサイトカインを併用したイヌにおける悪性腫瘍の治療
悪性腫瘍罹患犬の末梢血単球を生体外で樹状細胞に分化誘導し、それをイヌ組換えインターフェロンガンマ(IFNγ)とともに腫瘍病巣内に注入したところ、5例の症例において、腫瘍の消滅あるいは著しい退縮を得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of hepatocyte growth factor on long term hematopoiesis of human progenitor cells in transgenic-sever combined immunodeficiency mice.2007

    • 著者名/発表者名
      Sugiura K.
    • 雑誌名

      Cytokine 37

      ページ: 218-226

    • 査読あり
  • [学会発表] 癌免疫治療にむけた独立分泌型イヌインターロイキン-18遺伝子の作製2007

    • 著者名/発表者名
      杉浦 喜久弥
    • 学会等名
      第144回日本獣医学会学術集会
    • 発表場所
      江別市(北海道)
    • 年月日
      2007-09-02
  • [産業財産権] 腫瘍治療用組成物およびその応用2007

    • 発明者名
      杉浦 喜久弥, 他2名
    • 権利者名
      大坂府立大学
    • 産業財産権番号
      特願2007-148656
    • 出願年月日
      2007-06-04
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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