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2006 年度 実績報告書

日本脳炎ウイルスとウエストナイルウイルスの血清学的鑑別法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18580301
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

前田 秋彦  北海道大学, 大学院獣医学研究科, 助教授 (70333359)

研究分担者 前田 潤子  北海道大学, 大学院獣医学研究科, 技術補佐員 (70399989)
キーワード日本脳炎ウイルス / ウエストナイルウイルス / 鑑別診断法 / ウイルス中空粒子 / ELISA / ウエスタンブロット / フラビウイルス / 血清診断
研究概要

近年、ウエストナイルウイルス(WNV)の日本への侵入が危惧されており、ウイルス検査法と予防・治療法の早期開発が期待されている。しかし、日本ではWNVに近縁の日本脳炎ウイルス(JEV)が存在しており、両者の血清疫学や診断において両ウイルスに対する抗体の交差反応が問題となっている。そこで本課題研究では、ウイルスのゲノムRNAを含まないがウイルスの膜蛋白質であるprMとE蛋白質を含む膜蛋白質で構成される中空粒子(SvPs)を用いた両ウイルス感染の鑑別検査法(抗体検出法)の開発を目的としている。本年度は、(1)WNVとJEVのSvPsの作製と、(2)SvPsを利用したWNVとJEV感染の鑑別法の開発を行った。(1)フラビウイルスのゲノムは一本のプラス鎖RNAであり、5'端より構造蛋白質のC、prM、E蛋白質がコードされている。更に、その下流にウイルスRNAの転写等に必要な非構造蛋白質がコードされている。SvPsは、C蛋白質のカルボキシル(C)-末端を含むprMとE遺伝子を細胞に発現させることにより培養上清中に放出される。WNVのNY株、Eg101株およびJEVのJaGAorO1株、Beijin株の当該遺伝子を哺乳動物細胞に発現させ、それぞれのSvPsを得た。SvPsを疎精製あるいは密度勾配遠心法により精製したものを、WNVとJEV感染の鑑別法の開発に使用した。(2)各SvPsを抗原として、WNVあるいはJEV感染マウス血清に含まれる各ウイルスに対する抗体の鑑別検査を行った。免疫蛍光抗体法では交差反応が認められた。ELISA法では交差反応は認められたが、両者の鑑別は可能であった。また、ウエスタンブロツト法では検討した検査法の中で最も効果的に両者を鑑別することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 輸入牧草に混入し北海道にてその死体が確認されたホシムクドリSturnus vulgarisの記録とウイルス学的検査.2007

    • 著者名/発表者名
      吉野智生, 国藤泰輔, 渡邊竜巳, 久保木優美, 前田秋彦, 荻原克郎, 大沼学, 桑名貴, 村田浩一, 浅川満彦
    • 雑誌名

      北獣会誌 51

      ページ: 68-70

  • [図書] Current topics in Biochemistry (SUMOylation in viral infection : Dose SUMO wressle against or help for viral infection.)2006

    • 著者名/発表者名
      Maeda, A., Maeda, J., Kurane, I.
    • 総ページ数
      150
    • 出版者
      RESEARCH SIGNPOST

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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