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2007 年度 研究成果報告書概要

ネコアディポネクチンの分子構造と肥満・糖尿病動物における血中動態

研究課題

研究課題/領域番号 18580322
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 臨床獣医学
研究機関日本獣医生命科学大学

研究代表者

石岡 克己  日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 講師 (60409258)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
キーワードネコ / 肥満 / 糖尿病 / アディポカイン / アディポネクチン
研究概要

アディポネクチンは脂肪細胞で産生されるアディポカインの一つで、ヒトでは肥満すると血中濃度が低下し、糖尿病の発症に関与する事が知られている。ネコの糖尿病はヒトの2型糖尿病に類似し、同様にアディポネクチンの関与が推察される。
平成18年度は分子レベルの解析を行い、遺伝子のクローニングやELISAによる測定系の検討を行った。猫の脂肪組織を材料にしてRT-PCR法によるアディポネクチンのcDNAクローニングを行い、ネコアディポネクチンが他種の物と高い相同性を持つことを明らかにした。骨格筋からクローニングしたネコアディポネクチン受容体1型(AD-R1)の細胞外ドメインはヒトの物と100%一致し、分子標的としてヒトのモデルになる可能性が示された。アディポネクチンのmRNAは脂肪組織に限局的に発現しており、AD-R1は多くの臓器に広く発現していた。次にポリクローナル抗体を用いたマウス/ラット用のアディポネクチンELISAキットを用いて様々な条件検討を行ったところ、この測定計が猫のアディポネクチンを測定するのに適していることが明らかになった。
平成19年度は個体レベルの解析を行い、肥満猫や糖尿病猫での血中動態について検討した。日本獣医生命科学大学動物医療センターに来院した患者猫24頭について肥満度(5段階ボディコンディションスコア,BCS)と血中アディポネクチン濃度の関係について解析したところ、肥満度の高い症例で血中アディポネクチン濃度はより低値を示した。また、糖尿病で治療中の2頭について調べたところ、アディポネクチンがフルクトサミンと逆の動態を示す可能性が示された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Trend of Petfood and Petbusiness2007

    • 著者名/発表者名
      Motoyoshi, S
    • ページ
      191-199
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [学会発表] Basics of obesity ; adipose tissue as an endocrine organ2008

    • 学会等名
      Hill's scientific seminar
    • 発表場所
      Sapporo, Tokyo, Yokohama, Nagoya, Osaka, Fukuoka
    • 年月日
      20080200-0300
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [学会発表] 肥満の基礎:内分泌組織でもある脂肪組織2007

    • 著者名/発表者名
      石岡 克己
    • 学会等名
      2008年度ヒルズ学術講演会
    • 発表場所
      札幌、東京、横浜、名古屋大阪、福岡
    • 年月日
      20070200-03
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] ネコアディポネクチンの分子構造と肥満猫における血中動態2007

    • 著者名/発表者名
      石岡 克己
    • 学会等名
      題144回日本獣医学会
    • 発表場所
      江別
    • 年月日
      2007-09-03
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Feline adiponectin ; molecular structure and plasma concentrations in obese cats2007

    • 学会等名
      The 144th Japanese Society of Veterinary Science
    • 発表場所
      Ebetsu
    • 年月日
      2007-09-03
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [図書] ペットフード・ペットビジネスの動向2007

    • 著者名/発表者名
      本好 茂一
    • 総ページ数
      191-199
    • 出版者
      シーエムシー出版
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04  

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