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2006 年度 実績報告書

スピロケタール誘導体の合成と構造活性相関研究

研究課題

研究課題/領域番号 18590027
研究種目

基盤研究(C)

研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

清水 猛  独立行政法人理化学研究所, 袖岡有機合成化学研究室, 副主任研究員 (80087569)

研究分担者 臼井 健郎  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (60281648)
キーワードリベロマイシンA / スピロファンジンA / スピロファンジンB / 1,2-ジヒドロリベロマイシン / 6,6-スピロケタール / バイオプローブ / 抗生物質 / 構造活性相関
研究概要

SpirofunginA(1)およびB(2)は抗真菌活性抗生物質であり、reveromycinA(3)は放線菌Streptomyces sp.SN-593株より生産され、上皮増殖因子によるマイトジェン活性の阻害剤として単離された6,6-スピロケタール構造を有するポリケチド系抗生物質である。3はイソロイシンtRNA synthetase阻害に基づく真核細胞選択的なタンパク質合成阻害活性、破骨細胞に対する強いアポトーシス誘導活性を有し、新しい抗腫瘍剤および骨疾患治療剤としての応用が期待されている。これら6,6-スピロケタール天然物はヘミサクシニル基や右側鎖にγ-ハイドロキシ-α,β-不飽和カルボキシル基を有しているので酸および塩基に不安定である。我々は既にこれら天然物の全合成に成功しているので、その合成法を基盤として本年度はより安定で且つ活性の増強を期待して3の1,2-ジヒドロ体4、4-ヒドロキシ体5およびそれらの5α-ヒドロキシ誘導体6,7を合成した。また、合成した純粋な1および2や1の5-ヘミサクシネート8の活性も調べ、強い活性を有する3と比較した。その結果、安定な誘導体と期待された4および5は3と同等の活性を示した。また6,7の活性は3の1/20-120と減少した。さらに8は全く活性を示さなかった。置換基の有無および立体が活性に強く影響していることが判明したので、さらに強い活性を求めてこの構造活性相関研究を進展させる。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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