約20種もある大腸菌異物排出蛋白質のいくつかは、未知の薬剤耐性以外の役割を持つに違いない。実際、鉄獲得に関与するエンテロバクチンがAcrD とMdtABC により菌体外放出されることを観察した。EntS 輸送体が内膜から、AcrD とMdtABC がペリプラズムからTolC を経由し、連携して菌体外へ排出している。また、新しいアプローチとして、マクロライド排出活性を持つMacB が、大腸菌で極局在することを、GFP 融合蛋白質を利用して発見した。新しい生理的役割と関連づけることができれば興味深い。
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