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2007 年度 実績報告書

クロマチン関連因子の機能解析とがん化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18590066
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

長田 茂宏  名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (40263305)

キーワードエピジェネティクス / ヒストン / クロマチン / アセチル化 / 脱アセチル化 / 細胞がん化 / 腫瘍マーカー / ヒストンバリアント
研究概要

細胞がん化の研究は遺伝子の変異などのジェネティクス異常に基づいた解析が行われてきたが、クロマチン修飾異常などのエピジェネティクス異常による細胞がん化機構の解明が必要とされている。本課題においては、肝前がん病変において発現上昇するクロマチン関連因子の細胞がん化に与える影響や機能解析を以下の3点を中心に行った。
1.発がん過程において発現上昇するクロマチン関連因子の細胞がん化に与える影響
発がん過程において発現上昇するヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)を新たに同定した。クローニング、機能解析の結果、局在の異なる2種類のスプライシングバリアントを同定し、どちらも発がん過程で発現上昇していることを明らかにした。また、これらの因子が足場非依存的細胞増殖能を促進することを明らかにした。
2.発がん過程において発現上昇するクロマチン関連因子の遺伝子機能に与える影響
腫瘍マーカーである胎盤型グルタチオントランスフェラーゼ(GST-P)の肝がん特異的発現に関与するとされる転写因子Nrf2の転写共役因子となりうるヒストンメチル化酵素が発がん過程で発現上昇することを明らかにした。
3.発がん過程において発現上昇するクロマチン関連因子の酵母対応遺伝子の機能解析。
発がん過程において発現上昇するヒストンバリアントの酵母対応遺伝子の破壊株は、ヒストン修飾やクロマチン構造に影響を与える化合物に対して抵抗性を示すことを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] FAD24, a regulator of adipogenesis and DNA replication, inhibits H-RAS-mediated transformation by repressing NF-κB activity.2008

    • 著者名/発表者名
      Johmura, Y.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun. 369

      ページ: 464-470

    • 査読あり
  • [学会発表] 発がん初期に発現変化するクロマチン関連因子による転写制御2008

    • 著者名/発表者名
      長田 茂宏
    • 学会等名
      第128年会 日本薬学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-03-26
  • [学会発表] ラット肝化学発がん過程において発現上昇するHdac9の解析2007

    • 著者名/発表者名
      由良 隆行
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会、第80回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-14
  • [学会発表] 脂肪細胞分化を制御する新規遺伝子fad24の細胞の癌化における機能解析2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木正憲
    • 学会等名
      第53回 日本薬学会東海支部大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2007-07-07
  • [学会発表] ニッケル感受性を利用したヒストンバリアントH2A. Zの機能解析2007

    • 著者名/発表者名
      五味田 麗
    • 学会等名
      第71回 日本生化学会中部支部例会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2007-05-19

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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